大阪国際がんセンターのIMRT治療 10年PSA非再発率

大阪国際がんセンター泌尿器科の川村憲彦氏を筆頭著者とする論文、Jpn J Clin Oncol. 2024 Mar 9;54(3):346-351.full textを読む。

2007年から2016までに治療を受けたNCCNリスク分類の高リスク 81人、超高リスク 116人 計196人を対象とした論文である。
前立腺および精嚢に対するIMRT(74~78Gy)とアンドロゲン除去療法で治療された患者だ。

PSA非再発率に関しては明確に記述されていなくて以下のように書かれている。
The 5-year and 10-year cumulative incidence rates of biochemical failure were 2.5% and 16.3% in the high-risk group, and 8.6% and 32.0% in the very high-risk group
DeepL翻訳
生化学的失敗の5年および10年累積発生率は、高リスク群で2.5%および16.3%、超高リスク群で8.6%および32.0%であった
ただ、full textでは他の論文との比較で以下の記述有り。
However, our study showed notably favorable treatment outcomes, with a 10-year BFS of 74.7% for HR patients and 61.5% for VHR patients.
すなわち10年PSA非再発率は以下のとおり。
高リスク  74.7%
超高リスク 61.5%

サイトのトモセラピーによる10年間の治療結果(愛知県がんセンター)で示した富田氏の論文では10年PSA非再発率は以下のとおり。
高リスク  90%
超高リスク 72%

大阪国際がんセンターは傑出した結果を報告したというわけではない。

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