朝日新聞編集委員で横浜総局員の小泉信一(こいずみ・しんいち)さんが5日、前立腺がんで死去した。63歳だった。リンクされているがんが転移 余命「あと2年くらい」 希望と絶望、ごちゃまぜに:朝日新聞デジタルによると「前立腺がんは2010年10月に摘出手術」で治療したが、再発をしたとのこと。
上記の記事は前編であり、後編のバカヤロー! 叫んだ夜も 絶望、ジタバタ生きる 余命宣告から半年:朝日新聞デジタルも読んだ。手術とその後の治療について以下の記述。
この年の10月、前立腺を全摘した。麻酔から覚めると、主治医の表情が険しい。「やはりがん細胞は前立腺の外に浸潤」と医師がいったということは浸潤の可能性があるのに手術を実施したのだろうか。そうして術後の放射線治療を実施ということを患者に正確に伝えたのだろうか。
「摘出した前立腺を調べたところ、やはりがん細胞は前立腺の外に浸潤していました」
膀胱など近くの臓器に染みていたため、さらなる処置を続けていくことになった。
まず始めたのが放射線治療だ。摘出手術から1年後、患部に放射線をあてる治療を始めた。
「薬によるホルモン治療も始まった」ということで、ホット フラッシュのみならず乳房痛に悩まされたと書いている。以下の記述。
「あまりにも痛ければブラジャーをしておっぱいを保護して下さい」。医師からそう言われたが、抵抗感があった。胸の痛みを我慢する日が何年も続いた。この経緯をしると前編で次の記述は合点がいく。
「今までの治療は何だったんだ。この病院は信じられない!」手術の際の具体的な病期、PSA、GSがわからないのでなんともいえないが、限局がんでない可能性があるのに手術を実施したことは少し疑問だ。
医師や看護師にそんな暴言を吐いてしまったこともある。
なお前編の新聞記事の画像がインスタグラムにあげられている。
https://www.instagram.com/chiemorimoto_goen/p/C9LcIo7yA71/
……記以下事投稿後に追記
前立腺がん 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]の1.病期・リスク分類と治療の選択の3)治療の選択の「図4 前立腺がんの治療の選択」には超高リスクまで手術が治療の選択としてあげられている。図は「日本泌尿器科学会編.前立腺癌診療ガイドライン 2023年版.2023年,メディカルレビュー社.を参考に作成」と書かれている。
トリモダリティも超高リスク対応可とのことだが、これはきっと岡本医師のクリニックしか受け入れていないだろう。
また、「4.手術(外科治療)」にはこう書かれている。
手術はがんが前立腺内にとどまっていて、健康状態などから余命が10年以上と判断される場合に最も推奨されますが、前立腺の被膜を越えてがんが広がっている場合でも対象となります。新しいガイドラインを確認したい気はするが、いまさらそれはあまり意味ないという感じだ。
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