「寡分割照射は、前立腺がんを治療するために放射線療法のみを受ける一部の人たちにすでに受け入れられている治療の選択肢である。しかし、このような放射線療法を術後に実施することが適切かどうか不明であった」と書かれ、それを明らかにするために通常照射と寡分割照射に分けて治療を行うに臨床試験が実施されその結果が報告されたものだ。
臨床試験を設計したスタンフォード大学の放射線腫瘍医のMark Buyyounouski医師といえば、サイトの治療法によるPSA推移でyoutubeの動画から外照射におけるPSAの推移のグラフを紹介した。
こう書かれている。
参加者の約4分の3がEPIC(拡張前立腺がん複合指数:Expanded Prostate Cancer Index Composite)のアンケートの設問にすべて回答した。治療終了時、泌尿器系の副作用は両群間で同等であったが、腸の副作用は寡分割照射の治療を受けた人からより多く報告された。この臨床試験の論文は以下のとおり。
治療後6カ月までに、腸症状の差異はなくなり、腸症状と泌尿器症状の両方について同等の生活の質が両群の人から報告された。また、治療終了後2年間に渡り、両群とも同等の、比較的低いレベルの症状が報告された。
がんの再発について両群間に差異は見られなかった。
Primary Endpoint Analysis of a Randomized Phase III Trial of Hypofractionated vs. Conventional Post-Prostatectomy Radiotherapy: NRG Oncology GU003
寡分割照射は1回 2.5 Gy、25回照射で計62.5 Gy、従来に照射は1回 1.8 Gy、37回照射で計66.6 Gy だった。
296人が無作為に割り付けられ、144人が寡分割照射で通常照射は152人。
2年PSA再発率
寡分割照射:12%
通常照射:8%
手術後の救済放射線治療、またはアジュバント放射線治療として寡分割照射が良好な結果を示したということはいずれ、日本においても実施されるだろう。
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