小改訂が実施され、それを反映した前立腺がん | がん診療ガイドライン | 日本癌治療学会が公開されている。
確かに大規模な改定ではないが、少しきになった箇所があった。それは以下のとおり。
Morris らは中間・高リスク症例に対してLDR と高線量EBRT の多施設共同RCT を行っている。そこでは中間リスク症例, 高リスク症例ともに全生存率には差がないものの,長期的にLDR の方が生化学的再発率が有意に低いことが示された 17)。ASCENDE-RT臨床試験の結果から変更となったということだ。ただ、このRCTにおいては外照射 EBRTは3D-CRTで実施したということなので、IMRTならばそうPSA非再発率に差がでなかったのではないかということはいえるかと思う。
17)Androgen Suppression Combined with Elective Nodal and Dose Escalated Radiation Therapy (the ASCENDE-RT Trial)
このことはASCENDE-RT臨床試験に書いている。
にしても長期的に良好な生化学的非再発率が得られる小線源治療の実施病院が増えていかないのはどうしてなのかと改めて疑問に思う。
上記の日本癌治療学会のサイトに掲載されているガイドラインはPDFでなくHTML文なので、参照しやすい。
サイトのリンク集のページにこのupdate済み版を追記した。
ブログ村に参加しています。クリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村
この記事へのコメント