前立腺がんの項をみる。本ムックは2021年に全国980施設にアンケート調査した2020年の治療実績をまとめたものだ。冒頭で新規患者は年間約95000人で男性のがんで最も多いということが書かれた後、次の文が続く。
ただ、10年生存率は98,7%と全がんの中で最も高い。がんが前立腺内にとどまっている場合は手術でも放射線治療でもよく治るだけに、治療を検討すす際は、排尿障害や性機能生涯、直腸出血などの後遺症のリスクを理解しておきたい。以前のように治療法毎の数値をまとめる元気はもはやない。「HDRは実施施設が限られる」と書かれていて、別表に20病院がまとめられている。実績の数として外照射併用の数が掲載されていて2桁以上の13病院を名前と数を以下に示す。
1 北里大学病院(神奈川) 52
2 埼玉医科大学国際医療センター(埼玉) 43
3 長野市民病院(長野) 39
4 慈恵大附属病院(東京) 37
5 がん研中央病院(東京) 35
6 金沢大学附属病院(石川) 33
7 名古屋大附属病院(愛知) 28
8 奈良県立医科大附属病院(奈良) 27
9 和歌山県立医科大附属病院(和歌山) 25
10 高知大附属病院(高知) 25
11 日本医科大附属病院(東京)24
12 大阪医科薬科大病院(大阪)19
13 川崎医科大附属病院(岡山)10
高知大がそれなりの患者に対してHDRで治療していたのに少し驚いた。以前はLDRの治療数はそれなりにあった記憶であるが、2020年度は0である。
小線源治療といってもHDRにシフトしている病院があるということだろうか。
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