Polymerase Inhibitor Significantly Improves Progression-Free Survival for Metastatic Prostate Cancer | ASCOを翻訳したものだ。
talazoparib[タラゾパリブ]+エンザルタミド(イクスタンジ)の有効性を判定するために、プラセボ+エンザルタミドと比較するランダム化比較試験、TALAPRO2試験の結果を報告したものだ。主な結果としてこう書かれている。
前立腺の画像診断に基づく無増悪生存期間(PFS)中央値は、タラゾパリブ+エンザルタミド群のほうが、プラセボ+エンザルタミド群よりも37%良好であった。このPFSは、この種の前立腺がんを対象としたこれまでのランダム化比較試験で観察された期間の中でも最長と思われる。ここで書かれている「最長」という表現がタラゾパリブ+エンザルタミド群の効果を控えめでなく表現している。これは併用する薬剤としてタラゾパリブが選ばれた理由として「最も強力」ということからも予想された結果であろう。
この試験でタラゾパリブとエンザルタミドの併用が採用されたのは、過去10年間に、PARPとアンドロゲン受容体の相互作用が進行した前立腺がんの細胞増殖を促す可能性を示唆する前臨床試験のエビデンスが増えてきたためである。タラゾパリブは入手可能なPARP阻害薬の中で最も強力であると考えられており、エンザルタミドはその高い有効性とアンドロゲン受容体を直接阻害することに基づいて選択された。ファイザーはTALAPRO2試験の結果より2月24日に承認を申請したとのことだ。
ファイザー PARP阻害薬・タラゾパリブを承認申請 対象疾患は乳がんと前立腺がん | ニュース | ミクスOnline
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