前立腺がんの根治を目指す手術支援ロボット「ダビンチ」 | 板橋中央総合病院を閲覧し、リンクされている動画もみた。
神経温存手術に関してはこう書かれている。
神経温存手術とは、どんな手術ですか?繊細な手術を夏ミカンに喩えて説明している。動画には折り鶴を折る所作が紹介されていて、多分に神の手をもたなくても神経温存手術は可能なのだろう。
前立腺をすっぽり包む被膜には、性機能に関わる神経が縦横無尽に走っています。被膜のイメージは、夏ミカンの皮の内側の白くふかふかの〝ワタ〟というところ。 ワタ=神経をギリギリ残し、中の実=前立腺を刳り抜くように剥がして取り除く繊細な手術になります。 被膜内には排尿に関わる神経も存在しますし、組織の温存は近接する外尿道括約筋や骨盤底筋を守ることにもつながる。 性機能だけでなく、排尿コントロールにも良い影響が期待できるのです。
手術のメリットについては次のように書かれている。
ダビンチに限らず、手術のメリットにあげておきたいのは、切除した前立腺とリンパ節の病理検査を行える点でしょう。 腫瘍の大きさ、被膜や血管への浸潤の程度、がん細胞の形状で判断する悪性度(グリソンスコア)など、事前の検査よりずっと正確な情報が得られます。手術で再発しても次の手段、放射線治療があるということはよくいわれる。しかし、限局がんでない可能性がある程度ある場合には一度に治療できる放射線治療のほうがいいのではと思ってしまう。手術後のアジュバント放射線療法については『前立腺癌診療ガイドライン 2016年版』のP.130には次のように書かれている。
たとえば限局がんは、PSA値、病期、グリソンスコアによって低リスク、中間リスク、高リスクの3つに分類されますが、 高リスクタイプは再発率が40%と少々やっかいながんです。
この場合は放射線治療より、術後病理検査で予後を見込んだ治療計画が立てられる手術が第一選択肢となります。
もしPSA値の上昇で局所再発が疑われた場合でも、骨盤内腔に放射線を照射し、根治をめざすことも可能。 放射線治療は同じ部位に繰り返し照射を行うことができませんから、その点でも有利といえるでしょう。
期待余命15年以上のpT3N0M0,特に精囊浸潤例に対しては,術後アジュバント放射線療法が推奨される。Pathological T stage、pT3のゴールドスタンダードは手術+ホルモン療法+外照射のトリモダリティなのかもしれない。
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