MRガイド下放射線治療のメリット・デメリット

Clin Transl Radiat Oncol. 2019 Apr 1;18:68-73.full textを読む。
メリットのことはさておき、デメリットとして標準的な放射線療法と比較して、より多くのリソースを必要とするということで以下のように書かれている。
私たちは、分割放射線治療が始まって以来、治療コース全体にわたって単一の計画を安全に提供してきたこと、および前立腺外照射放射線治療の毒性率はすでに低いことを忘れてはなりません。 毎日リプランニングを行うことは、労働力に大きな影響を与えます。現在のワークフローでは、各分割に物理士2名、放射線技師2名、臨床医1名が立ち会う必要があります。現在の研究は、このプロセスを合理化し、患者を毎日の適応的な再計画が必要な患者と必要でない患者に層別することに重点を置いています。また、放射線技師主導の輪郭形成が線量的にどのような影響を与えるかについても調査しています。オフライン環境での我々の初期の研究は、放射線技師と臨床医の輪郭の間に高い一致があることを示している[19]。
先のブログ記事で導入したという4病院はこのリソースの増大にうまく対応しているのだろうか。

「MRIdianリニアック放射線治療システム」× 国立がん研究センター中央病院にはこう書かれている。
MRIdianの今後への期待について岡本室長は,「MR画像誘導即時適応治療は,従来の汎用リニアックでの治療に比べると必要なプロセスが多くなりますが,即時適応にはそれをカバーするだけの価値があると思います。輪郭抽出など手間と時間が必要な作業には,今後,人工知能(AI)による機能の拡張にも期待しています」と述べる。井垣科長はMR画像誘導即時適応治療の今後について,「世界のがん診療のトップ20の病院の約半分にMRリニアックが導入されています。10年後には高精度放射線治療のスタンダードになると期待しています」と述べる。


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