予後指標としての救済放射線治療後2回目のPSA再発までの期間

Prostate. 2023 Jan;83(1):64-70full textを読む。
手術後PSA再発し救済放射線療法を受け再びPSA再発した421人を対象とした論文であり、2回目のPSA再発までの期間が前立腺がん特異的死亡率に関連しているということを示したものである。
2回目のPSA再発までの期間の中央値 (3.51 年) を使用して、早期PSA再発 (n = 210) と後期 PSA再発 (n = 211) の 2 つのカテゴリーに分類された。早期PSA再発は3.51年以内にPSA再発、後期 PSA再発は3.51 年を超えて再発した患者である。こう書かれている。
PSA再発の時点から10年で、前立腺がん特異的死亡率は早期PSA再発グループで31.3%、後期 PSA再発グループで20.0%でした。
full textには5年前立腺がん特異的死亡率は早期PSA再発グループで11.2%、後期 PSA再発グループで4.27%と書かれている。
結論としてこう書かれている。
救済放射線療法 (併用ビカルタミドの有無にかかわらず) 後のPSA再発までの時間は、最初の根治的前立腺全摘除術後の 前立腺がん特異的死亡率 の重要な予測因子です。この情報は、その後の治療を導き、患者に助言するために使用できます。
なおfull textの図 1 には2回目のPSA再発までの時間が早い患者と遅い患者における前立腺がん特異的死亡率の累積発生率が示されている。

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