藤井聡太は反則負けで大泣き

昨晩、順位戦で佐藤天彦九段は反則負けとなったとのことだ。
将棋の佐藤天彦九段、対局中にマスク着用せず反則負け A級順位戦:朝日新聞デジタル
将棋順位戦、マスク外し反則負け 佐藤九段、規定違反で:東京新聞 TOKYO Web
朝日の記事では反則負けとなった経緯を比較的詳しく書いている。
佐藤九段は午前10時に始まった永瀬王座との対局でマスクを着用していたが、夜間の終盤戦で長時間にわたってマスクを外した。30分ほど経った時点で、永瀬王座が「反則ではないか」と関係者に指摘。連絡を受けた日本将棋連盟の鈴木大介常務理事(48)が佐藤康光会長(53)と協議し、佐藤九段の反則負けを決定した。
さすが、勝負にこだわる永瀬王座、きっちり指摘して勝利を勝ち取った。
朝日では「対局中は、一時的な場合を除き、マスク(原則として不織布)を着用しなければならない」と規則を明記している。天彦のしているマスクはウレタンではないかなと思っていたが、(原則として不織布)という規定なのでそれだけで反則ではない。また、材質を即座に判定はできないだろう、努力義務だろう。

7月2日は待った記念日で書いたように藤井聡太はABEMA中継している解説、聞き手も驚きの声をあげるようなあきらかな待ったの反則をしたが、対局者の増田さんが、特に指摘しなかったので、なにくわぬ顔で対局を続けた。その精神の強さが現在5冠を得た要因のひとつだろう。
私は彼は待ったをしたのはこの対局が初めてではないと思っていた。最近以下の記事を読んだ。
62年ぶり最年少記録更新の中学生棋士は何故強い?(1/2)〈AERA〉 | AERA dot. (アエラドット)
こう書かれている。
師匠の杉本昌隆七段(47)は、藤井さんが小学校低学年の時、反則負けした後に大泣きして盤にしがみついたことが印象に残っている。
反則がどのようなものか書かれていないい。例えば、二歩、あるいは待った、もしくは二歩を指した後、まったをし指し直したといったようなことが考えられる。それが待っただとしたら、師匠はマナー違反ではないことをきちんと教えなければいけなかったと思う。
教育がきちんとなされていたら、公式戦で待ったなどを行う無様なことはしなかっただろう。

……2022/10/30に追記
佐藤天彦九段、マスク不着用で反則負け 将棋名人戦・A級順位戦 | 毎日新聞に時間含め永瀬指摘後の対応について書かれていた。以下の記述。
この日の対局は午前10時に開始。終盤を迎えた午後11時ごろ、佐藤九段は112手目を指した後にマスクを片耳に掛けて考え始め、外したまま対局を続けた。30分ほどたったところで、永瀬王座が「反則負けではないか」と関係者に指摘。会館内に立会人がいなかったため、連絡を受けた同連盟の鈴木大介常務理事が急きょ駆け付け、佐藤康光会長らと協議の結果、29日午前0時過ぎ、反則負けが決まった。
判定に不服の場合は1週間以内に、常務会に提訴可ということで、記事の終わりには「佐藤九段は提訴も検討する意思を示した。」と書かれている。
ただし、将棋連盟は三浦事件の対応を考えれば、この判定はくつがえることはなく、「臨時対局規定」の適正な運用の改善もなされないだろう。

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