full textを読みなおし、思ったことを以下に書く。
Table 1をみると高リスクにおいてホルモン治療の期間が意外と短いなという印象だ。
総数は311人で期間は以下のとおり。
2年以上:67人
1年:147人
6ヶ月:76人
無し:21人
Figure 3では2年以上、2年未満、ホルモン治療無しの場合のPSA非再発率のグラフが示されている。
ホルモン治療の期間が高リスクにおいて5年PSA非再発率が84%、8年PSA非再発率は76%という必ずしも優れているといえない結果になった要因なのかもしれない。こう書かれている。
DeepL翻訳ADT:androgen deprivation therapy(アンドロゲン遮断療法)
現在では、中リスクの患者にはネオアジュバントADTを6ヶ月間、高リスクの患者にはネオアジュバント6ヶ月間を含む合計2年間のADTを行うという原則が確立している。しかし、特に2010年頃までに治療された症例の中には、高リスク患者に対してADTの期間が2年未満であったものが少なくない。これは、エビデンスが臨床現場に十分に浸透していなかったか、あるいは、78Gyという高線量でADT期間の短縮を補うことができると期待する泌尿器科医がいたためである。
また、512 人のうち 102 人 (20%) でPSA再発となり、臨床的再発または転移は、512 人中 42 人 (8%) というのは2007年5月から2014年8月の間でのIMRT治療ということで、さきにあげた高リスクに対するホルモン治療の期間を2年以上とすること、それ以降の放射線治療装置の進歩からよりよくなったのではないかと思う。
NCCNリスク分類のfavorable intermediate-risk:74、unfavorable intermediate-risk:127及び high-risk:242、very-high-risk:69のFigure 2 のグラフは興味深い。
確かにunfavorable intermediate-riskはhigh-riskに近い。
ブログ村に参加しています。ランキングのクリック、よろしくお願いいたします。

にほんブログ村
この記事へのコメント