Candilolo ノモグラム

cherocherotansokuさんのブログ、外部放射線治療後の予後を予測 するCandiloloノモグラム | keep on going 前立腺がんの知識を読み、Radiat Oncol. 2016 Feb 24;11:23. をしる。

Beyond D'Amico risk classes という表題からD'Amicoとの比較してCandiloloノモグラムを提示し、説明したものだ。
1997 年から 2012 年の間にイタリア北西部で放射線治療を受けた前立腺がん、2,493人を対象とした論文である。照射は統一されたものではなく、3D-CRTまたはIMRTにより、1.8 ~ 2 Gy の従来の分割から、分割あたり 2.5 ~ 2.7 Gyの寡分割照射まで様々である。

Fig. 1にノモグラムが説明されている。
5つ因子が設定されその結果が点数化される。

GS ≤ 60点、GS = 3 + 4 35点、GS = 4 + 3 48点、GS = 8 76点、GS = 9-10 106点
cT1 0点、cT2 17点、cT3-4 58点
PSA < 7、0点、PSA7-15 42点、PSA > 15 96点
生検陽性率 1 ~ 20 % 0点、21 ~ 50 % 29点、51 ~ 80 % 50点、81 ~ 100 % 81点
70 歳以上 0点、70 歳未満 22点

点数を足した値により、以下のリスク分類となる。
超低リスク 0 ~ 56点
低リスク 57 ~ 116点
中リスク 117 ~ 193点
高リスク 194 ~ 262 点
超高リスク 263 ~ 363点

私の場合は私の前立腺がん chronicleより以下のとおり。

GS = 3 + 4 35点
病期:T2aN0M0、cT2 17点
PSA:8.22、PSA7-15 42点
陽性率:2/14、1 ~ 20 % 0点
年齢:64歳、70 歳未満 22点

35+17+42+0+22 = 116点  低リスク

Fig. 2のEをみるとPSA非再発率では5つのリスク分類できれいに層別化されている。

Candilolo ノモグラムを検証した論文、Radiat Oncol. 2021 May 5;16(1):85. については先にあげたcherocherotansokuさんのブログで詳細に書かれているので、ここでは説明は省く。
Fig. 2のaをみるとノモグラムを提唱した論文と比べるときれいに層別化されているとは思えない。超高リスクが際立ってPSA非再発率で劣る。

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