腹腔鏡下前立腺全摘除術の論文

広島市立安佐市民病院の三田 耕司氏を筆頭著者とする論文、腹腔鏡下前立腺全摘除術926例の検証 ―多施設共同研究―を読む。
2007 年 1 月から 2016 年 12 月の間に呉医療センター、中津第一病院、広島市立安佐市民病院で腹腔鏡下前立腺全摘除術(LRP)を受けた926人が対象の論文だ。

D'Amico リスク分類で 5 年 PSA非再発率
低リスク 88.0%
中リスク 80.0%
高リスク 68.4%

手術後GSの状況(摘出病理組織)
GS≦6:174人
GS=7:514人
GS≧8:232人

手術後GSに関してGSが7以下とGSが8以上のグラフが載せられている。GSが8以上の場合、5年PSA非再発率をグラフ上でみると68% 弱とよみとれる。

腹腔鏡下手術は難しい手術で実施されていた病院はそう多くなかったという印象だ。この広島の病院で神の手をもつ医師が揃っていたとは思われない。多施設といっても3つで、患者計926人とそう多いとはいえないが貴重な報告といえる。

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