治療法の選択に関してのはなしで、提示されたパワポで示された参照された著者名、医学誌名をメモって、帰って調べた。その論文は以下のとおり。
BJU Int. 2011 Jun;107(11):1762-8. doi: 10.1111/j.1464-410X.2010.09833.x.
stage T1/2, Gleason ≦7, PSA <20 の患者768人に対しての研究で、手術、外照射、小線源、監視療法 を選んだ理由を調べたものだ。
結果として次のように書かれている。
768人の患者のうち、305人(40%)が手術を、237人(31%)が外照射を、165人(21%)が小線源療法を、61人(8%)が積極的監視を選択した。このライフスタイルに合った便利な方法というのは入院期間が減少するという理由からという分析結果だった。
根治的前立腺摘除術を選択した男性の60%は、がんを物理的に除去する必要性から動機づけられたものであった。コンフォーマル放射線療法は、主に他の治療を恐れた患者が選択した(n=63、27%)。ほとんどの男性は、ライフスタイルに合った便利な方法として小線源療法を選択した(n=64、39%)。
私自身は外照射(IMRT)か手術または小線源という選択があったが、手術及び小線源は重篤な敗血症を経験したことより忌避した。主治医もやりたくないというのがありありであり、それに対してどうしてもということはあえて主張する根拠はなかった。
死の淵に再度近づくということはごめん被るというのは当然のことである。
他の治療を恐れたという選択理由に入るのかもしれない。
小線源治療選択の理由として入院期間が少ないということはProstate Cancer Foundation(PCF)のPROSTATE CANCER PATIENT GUIDEBrachytherapy(P.40 )の説明の以下の記述を思い起こす。
As the use of IGRT and SBRT have increased, brachytherapy is now less commonly used. As of 2016, less than 5% of patients with prostate cancer are treated with brachytherapy. Some patients prefer it because it doesn’t require daily visits to the treatment center. Although brachytherapy can deliver very high doses of radiation, it also has been shown to have higher rates of side effects in recent trials compared to EBRT. LDR brachytherapy has been shown to increase urinary side effects by about 3-fold compared with EBRT, and might also have worse rectal side effects.……腺友ネット:掲示板への2018年 4月16日の投稿より
DeepL翻訳
IGRTやSBRTの普及に伴い、現在ではブラキセラピーはあまり使われなくなりました。2016年現在、前立腺がんの患者さんのうち、ブラキセラピーで治療しているのは5%未満です。毎日治療院に通う必要がないため、好む患者さんもいます。ブラキセラピーは非常に高い線量を照射することができますが、EBRTと比較して、最近の試験では副作用の発生率が高いことも示されています。LDRブラキセラピーは、EBRTと比較して排尿の副作用が約3倍に増加することが示されており、また直腸の副作用も悪化する可能性があります。
ブログ村に参加しています。ランキングのクリック、よろしくお願いいたします。

にほんブログ村
この記事へのコメント