Brachytherapy. Jan-Feb 2017;16(1):1-12. 、full text
「小線源と外照射の併用療法で治療された高リスク前立腺がんに関する入手可能な文献を概説し、要約した」ものであり、興味深いものだ。
full text のTable 1には長期の治療成績が一覧表でまとめられている。
そうしてTable 2 には外照射と小線源+外照射の比較のRCTがまとめられている。高リスクに対する小線源+外照射の外照射に対する優位性をいうときによく参照されるASCENDE-RTも載っている。
ただし、論文、Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2017 Jun 1;98(2):275-285.は参照されず、[84]として以下のURLが参照されている。
https://www.prostatebrachytherapy.org.uk/2016-presentations/J-Morris%20170516.pdf
論文の結論には以下のように書かれている。
Due to a series of technological advances, modern combination series have demonstrated unparalleled rates of disease control in the high-risk population. Given the evidence from recent randomized trials, combination therapy may become the standard of care for high-risk cancers."standard of care for high-risk cancers" と書かれているが、実際日本において高リスクに対して小線源、外照射併用療法を行っている病院は少ない。
DeepL翻訳
一連の技術的進歩により、現代の併用療法シリーズは高リスク集団において比類ない疾患制御率を示している。最近の無作為化試験から得られたエビデンスを考慮すると、併用療法は高リスクのがんに対する標準治療となる可能性がある。
それは私のブログで藤野氏の『前立腺ガン 最善医療のすすめ』について書いた一連の記事の最後のほうに書いた以下のものに記したとおりである。
藤野邦夫『前立腺ガン 最善医療のすすめ』について その7
そして、2019年において小線源と外照射併用での治療を行っている病院で患者数が30人を超えるのはわずかに2病院であることを以下の記事でしめした。
高リスク前立腺がんで、トリモダリティーを積極的に実施している病院の現状
とても日本において併用療法が高リスクのがんに対する標準治療になっているとはいえず、希望する患者は数少ない患者に対して実施している数少ない病院をもとめて、遠隔地の病院へいくのもやむを得ないと思う。
……腺友ネット:掲示板への2017年4月13日の投稿に追記、変更
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