HDR 単独治療

ホルモン治療無しでHDR単独での治療は中間リスクに対して可かどうかNCCNガイドライン(2019年 第4版:日本語訳)で確認してみた。
PROS-D 3 OF 5 に予後良好な中間リスクに対するレジメンとして HDR 1回 13.5Gyで 2回照射が載っている。

Google Scholarで13.5Gy 2 HDR prostateで検索し以下の低リスク、中間リスクの患者170人を対象としたRCTの報告の論文を見出した。
1. Radiother Oncol. 2017 Jan;122(1):87-92.
2. Radiother Oncol. 2020 May;146:90-96.

1.は19Gyの1回と13.5Gyの2回のHDR単独治療のランダム化第II相臨床試験からの初期毒性に関する報告だ。結論として以下のように書かれている。
シングル19Gyと13.5Gy×2はどちらも十分に許容されます。
2.は同じRCTでPSA制御に関する比較した結果も書かれている。
5年PSA非再発率
13.5Gy X 2 : 95%
19Gy 1回:73.5%

結論として以下のように書かれている。
HDR単独治療(13.5Gy×2回)は忍容性が高く、5年後の癌制御率も高い。単回治療では効果が不十分であり、使用すべきではない。
1回で治療が終わればHDR治療は随分楽になるが、なかなかそううまくはいかない。

……腺友ネット:掲示板への2020年6月15日の投稿に追記

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