中間リスクでの外照射にホルモン併用の効果

私は私のホルモン治療で書いたようにIMRT治療開始前にホルモン治療を開始し、IMRT治療の終了とともにホルモン治療は終わりとなった。(1カ月有効薬剤の持続効果終了を考慮しての期日)

放射線治療装置の稼働上の都合から半年後にIMRT治療ということでその間にホルモン治療を行いますと泌尿器科の主治医からいわれたときは、ああこれで治療が開始される、これで治るとほっとしたものだ。

治療が開始された後、NIHが支援する研究で中等度前立腺癌の死亡が減少:NCIプレスリリース | 海外がん医療情報リファレンスをよんだ。
中間リスクの場合、短期間のホルモン療法を放射線治療と併用すると生存期間が延長するという研究結果である。低リスクの場合は併用は有効でない。この結果をしり、心強く思った。
記事のもととなっら論文、N Engl J Med. 2011 Jul 14;365(2):107-18.を確認すると1979人が対象であり、大規模なものだ。ランダム化比較試験の結果ということで信頼性は高い。

放射線によりがん細胞死となり、さらにホルモン治療によりがん細胞がアポトーシスに至るということを考えれば、ホルモン治療が放射線治療の上乗せ効果があるということはうなづける。
放射線による細胞死
ホルモン治療によるがん細胞のアポトーシス(細胞死)

ホルモン治療の副作用としては治療中のホットフラッシュが主なものでこれは止めたら消失した。
もうひとつは私は貧弱な体に胸毛が生えていたが、まったく無くなった。徐々に復活し、いつ完全復活したかは覚えていない。
すね毛なども同様だが、これもいつ元に戻ったのか覚えていない。

PSA推移をみるとホルモン治療終了6か月後にPSAが0.191となっていて多分にこのころがホルモン治療の影響を脱した時期かと思う。テストステロン値は私が治療を受けた病院では特に計らないということなので、正確なところは分からない。

ホルモン治療は薬による去勢なので、当然のように性的関心は失われた。このことを経験できたのはよかったと思う。薬による欲望の遮断。

涅槃が近づいたがすぐに遠のいた。

……腺友ネット:掲示板への2020年12月26日の投稿に追記

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