高リスク前立腺がんに対するトリモダリティに限界はある

元滋賀医科大、現宇治病院の岡本医師のT3bN1M0 患者に対してトリモダリティ (小線源+外照射?ホルモン重宝)で治療を行った症例報告について以下のブログ記事を書いた。
http://inves.seesaa.net/article/480539347.html

上記ブログで紹介した論文で参照されている日本臨牀 74巻増刊号3 542-5 、「小線源療法 高リスク前立腺癌への適応と問題点」をみると論文と同じ症例が書かれている。この日本臨牀の記事についてはブログで滋賀医科大 岡本圭生氏の「日本臨牀」掲載の記事という表題で書いた。

68歳のGS 4+4、PSA 65 T3bN1M0 の患者で治療終了後4年経過で現在 PSA = 0.02ng/mL との記載がある。
精嚢浸潤があり、骨盤内リンパ節転移があってもトリモダリティで治療したという症例だ。

日本臨牀の記事の結論を引用する。
転移病巣がなければ高リスク前立腺癌であっても根治は十分可能であり、局所再発を起こさせない治療を行っていくべきである。小線源治療を用いたトリモダリティ療法は、高線量照射による高い局所コントロールが可能な高リスク前立腺癌の、有効なモダリティといえる。
トリモダリティの適応は転移病巣がない場合と明確に書いてる。

症状のおもい患者をうけいれて治療を行っている岡本医師ではあるが。当然のように骨転移の患者に対してトリモダリティで治療を行うことはない。

……腺友ネット:掲示板への2021年3月3日投稿より

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