MRIガイド下放射線治療装置 Elekta Unity(MRIとリニアックを一体化)

youtube視聴の際、表示された参考動画、【東北大病院が最新放射線治療装置導入 治療期間短縮に期待】をみる。
MRIを搭載した放射線治療装置を導入したというはなしだ。
初め導入した千葉大学に関する動画、国内初!MRIを使った被曝しない体に優しい放射線治療-放射線腫瘍学-もあわせてみた。
この治療装置はElekta Unity ということで、検索し、次のページをみいださす。
MRIガイド下リニアックが千葉大で12月に稼働:日経メディカル

こう書かれている。
次世代の強度変調放射線治療(IMRT)と目される「MRIガイド下リニアック」を千葉大学医学部附属病院が導入、2021年12月に同製品としては国内初の治療を行うと発表した。従来、放射線照射の際の位置合わせにはCTが使用されてきたが、MRIを用いることでリアルタイムかつ正確に腫瘍の位置を把握できるようになる。
治療対象のがんの種類については次のように書かれている。
1.5テスラMRIシステムで描出できる癌のほとんどが治療対象になるが、2017年5月に同装置を導入したオランダのユトレヒト大学医療センターでのこれまでの治療実績としては、前立腺癌が半数近くを占め、そのほかに直腸癌、少数転移(oligometasis)、肝臓癌など軟組織腫瘍への治療に利用されている。これまで放射線治療が困難であった膵臓がんや中心型肺がんに対しても臨床研究が進められている。
東北大の動画では医師がユトレヒト大に留学して技術を学んだといっている。CTを使用する場合と違いがあり、より正確に使うにはやはりノウハウがあるのだろう。

藤野邦夫『前立腺ガン 最善医療のすすめ』について その2 - 前立腺が動くから外照射は不正確?で書いたように「前立腺が狭いスペースで、たえず動く小型の臓器」なので、外照射は不正確ということはこの装置を使う限り、まったくなくなるだろう。ただし、通常の放射線治療装置の数倍の値段がするので、導入するところは外照射の数が多い病院にかぎられるだろう。

両病院の治療開始の記事
千葉大学病院
千葉大学医学部附属病院において,高磁場1.5テスラMRIガイド下放射線治療システム「Elekta Unity MRリニアックシステム」日本初治療が開始
1.5テスラMRリニアックによるがん放射線治療を開始しました|千葉大学大学院医学研究院 画像診断・放射線腫瘍学

東北大学病院
MR一体型放射線治療装置Elekta Unity、一例目の治療が行われました | 東北大学病院

エレクタ株式会社副社長、 チャールズ・シャーネン氏は千葉大学では稼働に先立つプレスセミナーで講演を行い、東北大学病院では一例目の治療を見守ったとのことだ。

日本国内でどれくらい普及するのだろうか。

なお、千葉大については上記の開始のインナビネットの記事で「80代男性の腎臓がんに対する治療が行われた」とのことだが、東北大に関してはがんの種類は明記されていない。

ティーズ(TIS)|介護医療福祉の総合サイトにはこう書かれている。
最初は前立腺がんの患者さんから開始しますが、今後、膵臓がんや腎臓がん、肝臓がん、食道がん、転移性骨腫瘍などの治療も行っていく予定です。


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