HDR 高線量で前立腺の中から照射する小線源治療

日本放射線腫瘍学会第32回学術大会のシンポジウム「前立腺癌各種治療法の特徴」でのがん研究会有明病院放射線治療部の吉岡靖生氏の発表紹介記事、高線量で前立腺の中から照射する小線源治療:がんナビを読む。
筆者は医学ライターの八倉巻尚子さんだ。

次のように書かれている。
日本の15施設3000人を超える前立腺がんのデータでも、後ろ向き解析の結果、中・高リスクの患者が多い対象において、HDR+外部照射によって、10年間のPSA制御率は81.4%、10年生存率は85.6%と報告された(Ishiyama H, et al. Brachytherapy 2017;16:503-510)。
この論文に関してはサイトでHDRの全国的な治療成績と題して記事を書いている。論文では「16のアジアの病院で3424人」と書かれていてfull text は有料なので日本の病院はどの程度なのか分からなかったが、講演から15病院ということが分かった。

さらに以下の文。
日本の5施設524人を対象とした後ろ向き解析データによると、観察期間中央値6年において、5年間のPSA制御率は低リスクでは95%、中リスクは94%、高リスクは89%と良好な成績だった(Yoshioka Y, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys 2017; 97: 952-961)。
参照されている論文、Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2017 Apr 1;97(5):952-961.についてサイトでHDR単独療法の全国的な多施設後ろ向き研究という記事を書いた。そうして、治療法比較3に追加した。

書かれている「単独療法は治療期間を1-2日に短縮させつつある」ということは適応可能ならば、体内に線源が残ることなく高線量で治療でき、治療期間が短いということで魅力的だと思った。

……腺友ネット:掲示板 への2020年6月24日の投稿より

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