がん研有明病院の山本真也氏の論文(10年PSA非再発率報告)紹介記事の補足

高リスクに対する手術の治療成績__10年PSA非再発率でがん研有明病院の山本真也氏を筆頭著書とする論文、Jpn J Clin Oncol. 2012 Jun;42(6):541-7. の概要を書いた。

若干補足する。
full textに以下のように書かれている。ホルモン療法について
99人(52%)の患者は、手術前にネオアジュバントアンドロゲン除去療法(NADT)を受けました。
神経の温存
189人の患者のうち7人(4%)が片側神経温存手術を受けました。
1994年7月から2003年12月の間に手術を受けた高リスクの患者、189人が対象の論文であり、当時の状況が伺える。
そうして次の文。
5年および10年のPSA非再発率は、それぞれ53.4%および48.5%でした。
これからやはり手術においては5年を過ぎて、PSA再発するのは少ないのかなと思う。
 
AbstractのResultsにはこう書かれている。
高リスク因子が1つしかない106人の患者のうち、グリーソンスコアの高いグループは、10年のPSA非再発率が最も高かった(69.1%)。特に、グリーソングレード5のない患者のそれは100%でした(P = 0.032)。
GSのみが高い高リスクの患者で4+4 で他に高リスク因子がない場合は、手術で10年PSA非再発率が100%というのは高リスクで手術を実施する場合に参考になることかもしれない。

……腺友ネット:掲示板 への2018年3月19日投稿に追記

ブログ村に参加しています。ランキングのクリック、よろしくお願いいたします。
にほんブログ村 病気ブログ 前立腺がんへ
にほんブログ村

この記事へのコメント