放射線性腸炎 その2

放射線性腸炎で紹介した総説 放射線性腸炎 日本消化器内視鏡学会雑誌/52 巻 (2010) 5 号 をもう少しみてみた。
発生頻度について次のように書かれている。
各症状出現頻度では,Mooreら 11) は,放射線照射例を3年間追跡した結果約8割に出血性放射線性腸炎を併発していたと報告している.出血以外の症状の集計は少ないが,Perezら 10) は放射線治療を行った前立腺癌 738例の検討から,肛門と直腸の線維化および狭窄は約1%,小腸閉塞が約 0.2%,膣とS状結腸瘻および直腸膣瘻が0.4% と報告している.
二次発がんに関しては次のように書かれている。
Kawamuraら 42) は,これらを基準に判定した放射線誘発性大腸癌の発症率が5%(103例中6例)と報告している.
10) Int J Radiat Oncol Biol Phys. 1994 Mar 1;28(4):811-9.
11) Radiology. 2000 Oct;217(1):215-8.
42) Digestive Endoscopy Volume9, Issue3 July 1997 Pages 194-201.
以下のがん患者103人が対象
子宮頸癌(79人)、前立腺癌(13人)、子宮体癌(3人)、卵巣癌(3人)、膀胱癌(2人)、膣癌(2人)、そして乳癌の骨盤転移

私の場合はIMRT治療後、一年を過ぎて、排便後、月に2,3度紙に血が滲むようになり、祖父が大腸がんで亡くなっていることもあり、大腸内視鏡検査を受けた。
結果はポリープが3つあり、内一つは早期のがんだった。内視鏡治療で取り除いた。
もちろん、放射性直腸炎という診断はされている。時期的なことから二次発がんではないと思うが、晩期障害がでたことが大腸がんの早期発見につながり、よかったと思っている。
定期的に大腸内視鏡検査を受けることにしている。

……腺友ネット:掲示板 への 2019年2月18日の投稿より

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