カソデックス(一般名:ビカルタミド)は非ステロイド性抗アンドロゲン薬である。
赤倉功一郎『前立腺がん』主婦の友社のP.100にはこう書かれている。
非ステロイド性のタイプは中枢に作用しないため、血液中のテストステロンの濃度は減少しません。そのため、性欲減少はなく、性機能を温存できるメリットがあります。手術後被膜浸潤していて、カソデックスのみの間欠的ホルモン療法で18年間コントロールできたcase study 論文、Case Rep Urol. 2015;2015:928787.が発表されている。抗アンドロゲン薬だけのホルモン療法でよく効く患者もいるということでの発表だったろう。
非ステロイド薬を単独に使用すれば、女性の更年期のような症状はなく、性欲も維持でき、骨粗しょう症になることもあまりないといえるでしょう。
ただし、治療効果でいえばCAB(Combined Andorogen Blockade)療法の半分程度しかないのが現実です。
「前立腺がんセミナー 患者・家族の集い 2015 東京」で 体験を語る(放射線療法「IMRT」) でお話をされた石原氏はお話の最後でホルモン療法を併用した場合のPSA値について講演をされた赤倉氏に質問をした。
赤倉氏はこう答えている。
ホルモンをやめるとPSAは結構あがる。一年ぐらいすればプラトーに達する。横ばいになるたしかに私のPSA推移からも赤倉氏のおっしゃたような推移を辿っている。
ただし、0.214 から 0.332、0.354、0.397と3回連続で上昇した際はあまり気分のいいものではなかった。時期的なことからその後は半年に一回の診察となり、次に0.328となったいうことでほっとした。あまり小幅な上昇下降に一喜一憂しても仕方がないが、PSA値が気になるのは仕方がない。
連続しての上昇が止まらない場合は要注意でしょう。
……腺友ネット:掲示板 への 2019年3月11日の投稿より
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