ロボット支援手術後の失禁の評価

鳥取大泌尿器科の引田克弥(ひきた かつや)氏を筆頭著者とする論文、Yonago Acta Med. 2017 Mar 9;60(1):52-55. eCollection 2017 Mar.full textを読む。
手術で問題となるのは術後の失禁という。ただし、一年も経つとほぼ正常になるという話はきく。この論文は2010年10月から2014年7月に鳥取大学医学部泌尿器科でロボット支援手術で治療されたcT1c–cT3a N0M0の156人の患者を対象としたものである。
ICIQ-SFと尿パッドの枚数で評価したものである。

Table 2.は失禁無しとしてパッド0枚、あるいは1枚ということでどのくらいの割合の人が存在したかというものである。
一年経っても、パッド無しで生活できた人は78.8%、予想していたより多いと思う。もちろん、1枚までの使用ということを許容すると94.9%であり、これが多分に一年経つと大丈夫ということなんだろう。

12ヶ月後のICIQ-SFの値とパッドの枚数をまとめたものはTable 3.である。この表に対する説明を以下に引用する。
RARP施行12ヵ月後のICIQ-SF 質問1に対し,73名が「尿漏れなし」と回答したが,1名が「パッド1枚使用」と回答した。週1回以下と回答したのは34名であり,1枚使用しているのは4名であった.週に2〜3回尿もれすると回答した方が16名、1枚使用と回答した方が6名いた。しかし,1日に何度も尿漏れすると答えた人は19人いたが,そのうち5人はパッドを使用せず,8人はパッドを1枚しか使用していなかった(表3).


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