手術とアジュバント放射線治療と外照射とホルモン治療併用とを比較した研究である。
SEER-Medicareのデータを参照し、cT3-T4N0M0(LAPCa)またはcT3-T4N1M0(RAPCa)の前立腺がん患者について分析したものである。結論としてこう書かれている。
LAPCaまたはRAPCaの男性に手術 + 外照射の初期治療を行った場合、外照射 + ホルモン治療を行った男性と比較して、前立腺がん特異的死亡のリスクが低く、全生存率が向上した。
Table 3.をみると10年前立腺がん特異生存率について以下のことが示されている。
T3a-bN0-XM0
手術 + 外照射:88.9%
外照射 + ホルモン治療:74.2%
T3a/bN1M0
手術 + 外照射:75.7%
外照射 + ホルモン治療:58.6%
T4N0-XM0
手術 + 外照射:72.0%
外照射 + ホルモン治療:60.5%
アジュバント放射線治療は、手術後 6 ヵ月以内に受けた放射線治療と定義された。外照射+ホルモン治療は、外照射に加え、外照射の2ヵ月前から外照射後3年までの間に実施されたホルモン治療と定義された。
興味深い論文であるが、外照射の線量が明示されていないのが残念だ。
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