前立腺癌超高リスク群/T3b-T4症例における高精度放射線治療の役割

京都府立医科大学:【論文掲載】前立腺癌超高リスク群/T3b-T4症例における高精度放射線治療の役割よりリンクされているプレスリリース資料及び論文full textを読む。

北里大学放射線腫瘍科が公開している多施設症例 データと宇治武田病院で 2007 年より施行してきた IMRT のデータからT3b-T4の249症例を抽出し解析した論文である。

全体の5年生存率は以下のとおり
生化学的無病生存率(bDFS):75.8%、
前立腺がん特異的生存率(PSS):96.8%
全生存率(OS):93.5%

以下のようにグループ分けし解析されている。
Group A(通常線量 70-72Gy で治療した外部照射群)Conv EBRT: 86 名
Group B(IMRTを用いて 74-80Gyで治療)HDEBRT:39 名及びHDR boost(HDR+EBRT):124 名

5年bDFS
Group A:66.5%
Group B:81.2%

5年PSS
Group A:94.8%
Group B:98.3%

OSは両方とも93.7%

以下のように結論づけられている。
したがって、HDEBRTとHDRブーストの両方は、PSSとOSに影響を与えることなく、cT3-T4の限局性前立腺がんのbDFS率を向上させるための良い選択肢となり得る。
bDFSに関して細分化した数値があげられていて、以下のとおり。
Conv EBRT群
5年:66.5%
10年:38.0%

HDR boost群
5年:78.9%
10年:で67.7%

HDEBRT群
5年:88.1%

HDEBRTは39 名と数は少ないがこと5年PSA非再発率に関しては良好な成績といえる。

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