ただ、ここ最近とみに前立腺がんに関する関心は薄れてきた。
それは自身の生命を脅かす新型コロナウイルスのせいであることは間違いない。
将棋の米長邦雄氏は『米長流前立腺癌への最善手』「はじめに」の終わり(P.6)にこう書いている。 1)
私はこの本を出版すると同時に、たとえば「前立腺癌・友の会」(仮称)のようなものを立ち上げ、悩める仲間のために働きたい。もちろん、米長さんにとって将棋のほうが大事で「悩める仲間のために働く」ということはなかった。しかし、病気をしたことにより、その経験を踏まえ、他者の役にたちたいというのはごく当たり前のことかと思う。
米長さんはHDRで治療し、再発した後、はやくに亡くなったのどうしてなのか疑問だった。ホルモン治療が効果なかったのはどうしてなのかわからなかった。
ルテチウムPSMA療法が第Ⅱ相試験で転移性去勢抵抗性前立腺がんに高い効果 新しいLu-PSMA標的放射線治療の可能性 | がんサポート 株式会社QLifeを読み、米長さんは当初よりアンドロゲン非依存性のがん細胞が多く、残念ながらホルモン治療の効果をえることができなかったのではないかという推測した。がんサポートにはこう書かれている。
ホルモン療法は全ての患者にとって有効な治療だ。Lu-PSMA標的放射線治療といえば、西郷輝彦がオーストラリアに治療を受けにいった治療法と思われる。
ところが、ホルモン療法が10年以上有効な患者もいる一方、早い患者では半年以内に効果が悪くなることがある。それは、多くの人に信じられているように「薬剤に耐性ができるため」ではなく、前立腺がん細胞の多様性のためと考えられている。
前立腺がんには様々なタイプのがん細胞が混在していて、必ずしもすべてがアンドロゲンの刺激で増殖する(アンドロゲン依存性)わけではなく、中にはアンドロゲン非依存性のがん細胞も含まれている。そして、ホルモン療法によりアンドロゲン依存性のがん細胞が死滅しても、非依存性のがん細胞が生き延び、増殖することで、ホルモン療法の効果が得られにくくなるのだ。
西郷輝彦、ステージ4・前立腺がんで受ける“日本未承認”の「1000万円治療」 | 週刊女性PRIMEにこう書かれている。
「西郷さんは前立腺がんを患い、'11年に全摘手術を受けました。もう大丈夫だろうと思っていたら、'17年に再発したのです」(スポーツ紙記者)2017年に再発し、多分ホルモン治療を行っていたが、思わしくなかったのだろう。救済放射線治療を受けたかどうかは分からない。
新しいyoutube映像、西郷輝彦緊急渡豪 前立腺がん最先端治療への挑戦 第三弾 失速編によると治療前はPSAは470で治療後は510ということで決して順調ではない。
前立腺がん公表の西郷輝彦さん、豪で未承認の最新治療【あさチャン!】をみると骨転移している。
さきの「がんサポート」の記事の臨床試験の結果として以下のように書かれている。
生存期間(OS)中央値は治療後13.3カ月で、同じ病期の患者の平均(9カ月)より延長した。また、50人中32人にPSA値の50%以上の減少が見られ、うち22人ではPSA値が80%以上減少したという。臨床試験は「6週間ごとに4サイクル」だったということだったが、西郷さんは「3回治療」ということなので、まだしばらくはオーストラリアに滞在するものと思われる。コロナ蔓延の日本にいるよりはいいだろう。
1)米長流治療法の選択に引用、紹介している。
……掲示板の2020年1月10日投稿記事に追記
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