確かに前立腺癌密封小線源治療 – ヨウ素125線源の永久挿入による前立腺がん小線源療法は泌尿器科 – 社会福祉法人 あじろぎ会 宇治病院からリンクされている。8月小線源療療法開始の病院のお知らせの際、確認したが、そのときはリンクされていなかった。ただ、見過ごしたのかもしれない。
小線源治療:岡本圭生 医師 – syousengen.netからリンクされている個人サイトだと思っていたが、病院公認サイトとなった。
topページに書かれている「藤田院長をはじめとする病院関係者の方々と、患者会の方々の献身的なご努力の甲斐が実り、このたび2021年8月から小線源治療を開始することとなりました。」ということであげられている患者会の方の努力で開設されたサイトだったのかもしれない。
小線源治療の流れと実際 - 前立腺癌密封小線源治療にはこう書かれている。
私の治療を希望して来院される多くである遠方からの患者さんは居住区近くの外部照射施設を紹介して、小線源治療後そちらで外部照射をおこなっていただくようにこちらで手配をいたします(照射回数や照射方法については滋賀医大当時と同様、小生が正確に決定し、依頼します)。病院の近くに住む患者については何もいっていない。宇治病院で外照射ができるかもしれないとも読みとることができる文だ。国会におけるご飯論法のようだ。
普通に読めば、近傍居住の患者も手配可能であり、そのことは直ちに宇治病院で外照射不可ということをいっているわけではない。
放射線科に外照射可能な放射線治療装置がはいり、その体制が整えば滋賀医科大と同様な医療体制となるということで宇治病院における小線源治療開始とは直接関係しないという意味だろう。
東京医療センターにおいて外照射を地元の病院で希望する場合のことが説明書に書かれていたことを覚えていたので、Web アーカイブの前立腺癌に対するヨウ素(I-125)シード線源を用いた小線源療法の説明(第14版)2015年10月を確認する。
P.10の「併用療法」の項にこう書かれている。
遠方にお住まいの方は地元の病院での照射も可能だとは思いますが、シード線源挿入後の放射線治療を行ってくれるかどうかは、その病院の担当の放射線科医に予め確認を取っておく必要があります。承諾いただければ、推奨される照射方法とともに退院後初回来院時に紹介状をお書きいたします。最新版ではどうなっているかと思い、泌尿器科 - 独立行政法人国立病院機構 東京医療センターからリンクされている前立腺癌に対するヨウ素(I-125)シード線源を用いた小線源療法の説明(第19版) 2021年1月をみる。
この版では外照射併用の場合、他病院での照射のことは書かれていない。P.8にこう書かれている。
長い通院ができない方には25Gy(5回)の超短期照射を追加したり
ただ、P.4の「照射する放射線量」では従来45Gy(25回)照射をを37.5Gy(15回)としたと書かれた後、「他院で外部照射を希望される場合には原則通り25回」と書かれているので他院での外部照射も可のようだ。
地元の病院での照射を行う場合について説明書で明記されていた記述がなくなったということは外照射含め責任もって治療を行うということだろう。
ただ、いずれにしろ東京医療センターにおいては患者が手配し照射可か否かを患者が確認する必要があると思われる。
宇治病院の場合、病院側で親切に「近くの外部照射施設を紹介して、小線源治療後そちらで外部照射をおこなっていただくようにこちらで手配」ということはどうみても自病院で外照射不可ゆえのことだと思う。
なお今回確認した結果、東京医療センターの小線源療法の説明書 (RCTの間違った紹介)で指摘したRCTに関する記述の誤り及び東京医療センターの小線源療法の説明書 ...前立腺の動きについて言及で指摘した(外照射の場合)「照射野が前立腺から少しずれる可能性」という記述は第19版ではなくなっている。当方の指摘に対応したわけではないと思うが、誤解を与える記述が削除されたのはいいことだ。
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