岡本医師の小線源治療再開(at 宇治病院) 外照射は別の病院で実施 ?

前立腺癌密封小線源治療 | 滋賀医科大学 泌尿器科学講座を書いた後、小線源治療:岡本圭生 医師 – syousengen.netで8月からの岡本医師の小線源治療の再開をしり、追記した。
社会福祉法人 あじろぎ会 宇治病院 – 地域とつながる、笑顔がつながる2021.07.02の病院のお知らせ 前立腺がん治療の密封小線源治療を開始しますをみる。
「当院では2021年8月より、放射線療法の密封小線源治療を開始いたします。」という文言から具体的な日は明示されていないが、月の始め、8月2日(月)から開始かと推察する。
前立腺密封小線源治療開始のご案内.pdfには小線源治療:岡本圭生 医師 – syousengen.netで参考にあげられた資料と同じようなものがリンクされている。以下の二つはsyousengen.net にあげられていない。
前立腺がんフォーラム:NHK エデュケーショナル 放射線療法の項
Business Journal│前立腺がん、手術後の非再発率 99%の小線源治療、画期的な「岡本メソッド」確立

syousengen.netの終わりにはこう書かれている。
2020年以降、滋賀医大病院では、新たな「前立腺がんの小線源治療」が実施されていますが、岡本医師と同水準の医療が提供されているわけではなく、これまでの岡本医師が行っていた治療とは別の医療体制です、混同しないようにご注意ください。
泌尿器科|滋賀医科大学医学部附属病院 スタッフ紹介をみると和田 晃典(ワダ アキノリ)氏の専門領域に「泌尿器科一般、前立腺癌、小線源治療」と書かれている。和田医師が今の滋賀医科大の小線源治療を行っていること、まちがいない。
和田氏といえば、岡本医師の高リスクの論文、J Contemp Brachytherapy. 2017 Feb;9(1):1-6. の共著者に名前を連ねている。黒薮哲哉氏の『名医の追放―滋賀医科大病院事件の記録』を読んでもだれか若手を指導したとは書かれていないが、岡本医師と小線源治療に関してなんらかつながりがあり、共著者となったのだろう。(施術の見学くらいはしたかもしれない)
実際の小線源治療の習得は非常勤の2名、斎藤、田中氏の指導によるものだろう。

泌尿器科|滋賀医科大学医学部附属病院の診療実績をみるとこう書かれている。
前立腺癌に対する密封小線源治療 34
ロボット支援前立腺全摘除術  23

小線源はロボット支援手術より多く、月3件弱行われている。

放射線部|滋賀医科大学医学部附属病院には2019年度診療実績として前立腺小線源治療数は96と書かれているので1/3ほどになっている。
とはいえ、実質初年度の数としてはそれなりだろう。
2018年前立腺がん治療全国ランキングの小線源の治療数の一覧をみると12位ぐらいの位置づけだ。

ネット上の体験記 小線源単独治療 その2で紹介した店主の前立腺癌治療記にはこう書かれている。
滋賀医大では岡本先生が去った後、他の先生が小線源療法を担当なさっている様で、河野先生の話しでは、「当院では、いまも毎週 同じように 小線源治療を行っており、数ヶ月先まで患者さんの予定が入っております。 この調子で、ひとりでも多くの方を治療したいと思います。」 との事でした。
閑古鳥がないているという状況ではないということが治療数からもうかがえる。

現在行われている滋賀医科大の小線源治療、多分、和田、河野ペアの治療が岡本、河野ペアと同じ水準かどうかは分からないが、それをいうならば8月から実施される岡本、X(新しい放射線治療医)ペアも同じだろう。
裁判において小線源治療における泌尿器科医と放射線治療医の役割の割合が病院側が主張したように放射線治療医のほうが大かどうかは素人の私は知るべくもないが、岡本、河野ペアによる治療が画期的な業績をあげたのは間違いなく、その片腕がいなくなったとしたら、それなりの影響があるのは当然のことと思う。

興味深い求人をみつけた。それは【放射線科】週4日/放射線治療をお願いいたします。 社会福祉法人 あじろぎ会宇治病院 | ドクターズパートナーだ。こう書かれている。
勤務内容
放射線治療をお願いいたします。
※外照射の機器がないため、密封小線源の治療プランの策定が主な業務となる。
いつの求人か分からないがこの求人が充足されたと思うと納得だ。

放射線科 – 社会福祉法人 あじろぎ会 宇治病院をみると放射線治療装置はなく、後、一カ月で設置できるのか疑問だったが、外照射無しだったら、そこは問題にならない。

syousengen.netには「(この小線源治療とは、外照射併用、トリモダリティを含みます)」と書かれているが、外照射は別の病院で行うのだろう。

岡本、Xペアの治療は以前の「岡本医師が行っていた治療とは別の医療体制」ということは多分間違いないだろう。

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