ドクター赤座の泌尿器がん 最新情報-前立腺・膀胱・腎臓

掲示板でのGANBA-SETA さんの投稿、ホルモン療法、抗がん剤治療 より神奈川県立がんセンターの「公開講演会 第6回市民公開講座「がんを知る」をしり、紹介されていた お薬:がんと上手に共存 泌尿器科 水野伸彦及び手術、放射線:しっかり治す 泌尿器科医長 河合正記を読んでみた。

水野氏講演資料での「ホルモン併用(去勢+抗アンドロゲン薬)療法 と去勢単独の比較 ・・多施設前向き比較試験」での図の論文、Akaza H, et al .Cancer . 2009; 115: 3437 - 45full textも読んだ。

水野氏の図は論文のFigure 3.の引用だ。

上記の赤座氏の論文は筑波大学に所属していたときのもので、水野氏講演時は東大の特任教授で、赤座研究室での研究概要の3、安全で有効な治療法で次のように書かれている。
我々は、日本では2万例を超えるデータベースを有しており(JCaP Study)、これを基盤にアジアにおける内分泌療法や、内分泌療法再燃癌に対する治療の在り方を、今後の薬剤開発を含めて検討していきます。
赤座研究室のtopページに以下のように書かれていた。
2013年に東京大学先端科学技術研究センターにおいて開催された「泌尿器がんカフェ講座」の講演と質疑応答の内容を大幅に加筆修正、再構成し、著書「ドクター赤座の泌尿器がん 最新情報-前立腺・膀胱・腎臓」を春秋社から出版しました。
ということで、前置きが長くなったが、赤座氏の著書を図書館より借り出し、読了した。
いろいろ示唆に富む記述が多かった。
先にあげた論文に関係する記述を紹介する。
P.66
図2-9(Figure 5.)を見て下さい。もうかなり進行して手術のできない患者さんでも、もしPSAが1ng/ml になれば、六年、七年たっても80%前後の人が生存しているということが証明されたデータです。つまり、このことも含めて、男性ホルモン遮断療法によって、PSAのレスポンスが非常によければ、かなり根治に近くなるというのが、日本の患者さんの現状だということです。そして、重要なことは、CABを受けた患者では、102例中85例(83%)でPSAが1ng/ml以下になり、LHRH-A(単独)では101例中52例(51%)のみであったということです。
論文はステージC / Dの前立腺がんの患者205人が対象だ。
Figure 5. をこのようにみることは私にはとてもできない。


……掲示板の2015年 6月16日の投稿を転載した記事である。
ただし、赤座研究室は「東京大学大学院情報学環・学際情報学府「総合癌研究国際戦略推進」寄附講座(赤座研究室)は、2021年3月31日をもって設置期間を終了いたしました。」と書かれていていてリンクしたページが存在しないので、アーカイブ上のページをリンクした。
また、投稿後、サイトにドクター赤座の本という記事を書いた。

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