American Brachytherapy Society (ABS) タスクグループの報告

PubMedで"Merrick"で検索してDaniel E Spratt氏を筆頭著者とする以下の論文をみつけた。
Brachytherapy Jan-Feb 2017;16(1):1-12.full text

「小線源と外照射の併用療法で治療された高リスク前立腺がんに関する入手可能な文献を概説し、要約した」したものであり、興味深いものだ。
full textのTable 1には長期の治療成績が一覧表でまとめられている。

トリモダリテーとホルモン+外照射のランダム化比較試験の結果をまとめた論文、Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2016 Nov 24.は時期の関係か参照されていない。

その代わりに[84]として以下の文書が参照されている。
] Morris W. Is ASCENDE-RT still pertinent? Is LDR-PB obsolete?. Available

Spratt氏の論文の結論には以下のように書かれている。
Due to a series of technological advances, modern combination series have demonstrated unparalleled rates of disease control in the high-risk population. Given the evidence from recent randomized trials, combination therapy may become the standard of care for high-risk cancers.

DeepL翻訳
一連の技術的進歩により、現代の併用療法は、高リスク集団において、比類のない疾患制御率を示している。最近の無作為化試験から得られたエビデンスを考慮すると、併用療法は高リスクのがんに対する標準治療となるかもしれません。
"standard of care for high-risk cancers." と書かれているが、実際日本において高リスクに対して小線源、外照射併用療法を行っている病院は少ない。
藤野氏の『前立腺ガン 最善医療のすすめ』について書いた一連の記事の最後のほうに書いた以下のものに記したとおり。

藤野邦夫『前立腺ガン 最善医療のすすめ』について その7

併用療法が施術者(医師)の技術力に依存するものだとすると致し方ないと思う。

今後も高リスクに対応する病院がすぐに増えるとは思えない。
より良い(と確信しての)治療を求めて遠隔地の病院へいくのもやむを得ないかと思う。
なおサイトには以下の記事を書いている。
ABSのタスクグループの報告
ABSのタスクグループの報告 その2

……掲示板の2017年4月13日の投稿より

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