2020年3月より限局性前立腺がんに対して密封小線源療法を開始したということで、泌尿器科 総括部長 福森知治氏の写真が載せられ、氏が説明するという体裁をとっている。
福森知治氏の紹介ページをみると、専門分野として「泌尿器科癌、腫瘍分子生物学、前立腺癌小線源治療、ロボット支援手術、泌尿器腹腔鏡手術」と書かれている。小線源治療のみを主に行ってきたわけではない模様だ。
イントロの文の終わりにはこう書かれている。
前任の徳島大学病院で、小線源治療を開始した2004年7月から小線源治療に携わってきました。現在までの約16年間にわたり約950例の経験を積んでいます。今回、徳島大学病院放射線科のご協力をいただき、十分な準備のうえ、小線源治療を開始するに至りました。これは放射線科のページの小線源治療の説明の「前任の徳島大学病院ではトリモダリティにて良好な治療効果が得られています。」という文より古谷俊介医師紹介ページでの「徳島大学放射線科講師」の経歴をみると古谷氏が移籍したと推察する。
小線源治療は泌尿器科医だけではなく放射線治療医が必要であり、治療開始には十分な準備が必要ということだろう。
小線源治療の説明ページに戻ると「2. 小線源療法の特徴」、「3) 尿失禁が少なく性機能が維持されやすい」にこう書かれている。
性機能に関しても、小線源療法は様々な治療法の中で最も成績が良く、5年後に性機能が維持される率は7-8割と報告されています。ちなみにホルモン療法では性機能はほとんどの場合に失われますし、前立腺全摘手術において神経温存手術を試みても性機能が保たれる率は3-4割程度といわれています。放射線の外照射の場合でも性機能が保たれる率は5割程度といわれています。この記述より大船中央病院の市民公開講座で行われた鶴貝雄一郎氏の講演で小線源治療を選ぶ人はどういう気質かということを説明した後、小声で「あと女好きの人」といったことを思い出した。
「4. 小線源療法の治療成績」にこう書かれている。
徳島大学病院での平均経過観察が約5年(64.6か月)の時点でのPSA非再発生存率は低リスク群で98.1%、中間リスク群で94.2%、高リスク群で89.1%であることを既に論文で報告しています(Urol Int. 2015;95(4):457-64)。その他学会発表された治療成績をまとめたものが載せられている。
NMP社の徳島県における小線源療法を導入している病院リストに確かに徳島大学病院とともに徳島市民病院が載っている。
宇治病院がリストに追加になるのはいつのことだろうか。
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