冒頭、概要として次のように書かれている。
・日本でも接種が始まった新型コロナウイルスワクチンに関し、日米英の接種体制の比較や、都道府県別の必要人員の計算に基づき、今後の接種ペースと集団免疫の獲得時期について考察。データによる論であり、それなりに説得力がある。
・日本は接種人員の確保に課題があり、接種ペースを政府目標より遅い週間300~400万人と想定。集団免疫を獲得し、経済活動をコロナ前に戻すことができる時期は2022年3~6月頃と試算。
・ただし、国民の接種意向、変異株によるワクチンの有効性低下、接種回数方針の変更、早期景気刺激圧力の強まりなど、接種シナリオ上の不確実性は大きく、結果は幅を持ってみる必要がある。
日本は米英対比で接種人員の確保が重石になっているという。
米英において店舗に常駐する薬剤師によるワクチン投与が可能であるというのは日本において医師、看護師にしか可能でないということと大きな違いだ。
ただし、現状の薬局の様子をみると薬局で薬剤師にワクチンを打ってもらおうとは思わない。
さらに次の記述は驚きだ。
英国では、慈善団体「St John Ambulance」がワクチン投与を行うボランティアを募集し、研修を行っている。応募資格に注射などの医療経験は不問とされており、18歳以上かつ高リスク層(基礎疾患を有する等)に含まれず、高校卒業程度の学力などがあれば志願することが可能だ。筋肉注射はそう技術は必要でないのだろうか。
レポートに書かれている以下の予測はあたるだろうか。
日本において週間300~400万回のペースでワクチンの接種を続けた場合、65歳以上の高齢者が接種完了する時期が2021年9~10月頃、集団免疫獲得の目安とされる全人口の7割が接種する時期が2022年3~6月頃となる計算だ。……2021/04/05 に追記
PDFファイルがリンクエラーとなったので、save しておいたものをリンクする。
jp210226.pdf
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