OMCE 2021 赤倉氏の講演

昨晩、がん医療セミナー ONCOLO Meets Cancer Experts (OMCE)2021JCHO東京新宿メディカルセンター 泌尿器科の赤倉功一郎氏のライブ配信をみた。

昨日は「将棋界の一番長い日」として知られるA級順位戦最終局の日で斎藤慎太郎対佐藤天彦九段の中継がABEMAでされていた。講演が始まる前はまだ本格的な開戦前だったので心置きなく前立腺がんに関する赤倉氏の講演をききはじめた。

ただ、斎藤天彦戦以外の状況もきになり、囲碁将棋TV -朝日新聞社-のyoutube live配信にも接続していた。だいたい、対戦の状況の映像を映しているだけだが、以前ミニ解説があったので今回もそれを期待していた。
音をオフにしていなかったので、ちょうど、以下に書く少数転移の話のところで、突然、豊島竜王広瀬八段戦の状況の説明が始まったので、当然のようにそれを見始めた。
豊島さん勝利ほぼ確定でその結果、斎藤さんの名人挑戦間違いなしとの言葉をきき、朝日のyoutube ライブ配信の視聴を止め、安心して赤倉さんの講演を最後まできいた。

朝、確認すると同じURLでアーカイブが既に公開されていた。一部聞き逃した話は以下のとおり。
https://youtu.be/FbAzPe1phEg?t=1080

転移小数例に対する放射線照射という話で骨転移3個以内の場合、ホルモン治療に放射線治療を加えた場合に生存率がいいということだ。

講演で示されている著者名、医学誌名、年で検索し以下の論文によるものだということがわかった。
JAMA Oncol. 2021 Feb 18. full text

full text のKey PointsのFindingsには次のように書かれている。
ランダム化臨床試験の1939人の参加者のこの探索的分析は、前立腺RT後の生存利益が骨転移数の増加とともに徐々に減少し、最大3つの骨転移のある患者で生存利益が最も顕著であることを示しています。
"benefit from the addition of prostate radiotherapy (RT)"と書かれているので、特に転移部への照射ではなく前立腺への照射のメリットを示した論文である。

論文の表題に"A Secondary Analysis of a Randomized Clinical Trial"と書かれている。この臨床試験はSTAMPEDEであり、サイトでSTAMPEDE at ASCO 2015という記事を書いている。

今朝A級順位戦の結果を確認した。来期、豊島さんはA級での順位は変わらず1位であり、来年は斎藤名人に挑戦し、難なく名人位を奪還してほしい。

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