辻氏の論文__重粒子線治療

粒子線治療の保険適用で引用したシステマティックレビュー論文Ishikawa H, et al. Int J Urol 2019; 26:971-979をよみ、野宮琢磨氏を筆頭著者とする3つの病院での重粒子線治療の論文をみいだし、久方ぶりにサイトに紹介記事、野宮琢磨氏の論文__3病院の重粒子線治療を書いた。

更に治療法比較3にもデータを追記した。他の治療法と比べ、重粒子線治療が極端に良好というわけではないが遜色ないものであることを確認した。
Japan Carbon ion Radiation Oncology Study Group (J-CROS)に属する病院の治療結果を報告したもので、2016年の論文なのでもう少し新しいものがないかと思い、Google Scholar で"J-CROS carbon ion"で2020年以降で検索し、次の論文をみいだす。
Carbon Ion Radiotherapy for Prostate Cancer: Current Status in Japan

著者は量子科学技術研究開発機構 QST病院病院長の辻 比呂志氏だ。

2,004 人の患者が対象であり、NCCNリスク分類で以下の内訳である。
低リスク:249
中間リスク:850
高リスク:905(45.2%)

5年PSA非再発率
低リスク:93%
中間リスク:92%
高リスク:91%

野宮の論文には10年PSA非再発率が書かれているが、これには記述無し。
Figure 1(b).には全体のPSA非再発率のグラフが載っているが、やはり、徐々に数値は下がっている。10年は80%を切っているかな。

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