居場所の切り替わりが感染リスクを増す

年末年始休暇延長に関しての報道がなされた。新型コロナ分科会の尾身茂会長が政府に対し提言を行ったとのことだ。それ以外の提言に関しての記事
仕事中の感染対策が万全でもコロナに感染? 新型コロナ分科会、新たに注意を呼びかけた行為とは

5つの場面の感染リスクを示す資料が公開された。それは以下の5つの場面。
・飲酒を伴う懇親会等
・大人数や長時間におよぶ飲食
・マスクなしでの会話
・狭い空間での共同生活
・居場所の切り替わり
このなかでよく分からないのが「居場所の切り替わり」だ。こう説明されている。
自治体へのヒアリングを通じて、仕事中は感染対策が行われていたとしても、休憩時間に居場所が切り替わること等で気が緩み、感染リスクが高まる傾向にあることがわかったと説明した。

具体例としては休憩時間の喫煙所を例示。リラックスしている中で、通常であれば行われている感染対策が行われず感染が広がるリスクがある。また、ジムなどでも運動中はマスクをしているが更衣室でマスクを外して会話する等、感染リスクが居場所の切り替えに伴って高まる場面があるとした。
分かったようで分からない説明である。場所が変わったことで社会的距離を保つことなくマスクをはずすということをいっているようだ。感染リスクの直接の条件ではなく、状況をあげているので、なんだかなあという気分になる。

マスクが感染防止に役立つことは間違いないとしてもマスク無しの生活ができる道筋の提言をすることは無い。
新しい生活は嫌いだ。

ところで、事務次官級のポストである医務技監だった鈴木康裕さんがPC検査の精度に否定的な考えを持っていたことは予想されたこととはいえ、驚いてしまう。
国策としてのPCR検査の抑制が行われた要因だろう。
医師が必要と判断した人のPCR検査もできず…鈴木前医務技監「頭を下げるしかない」 - 毎日新聞

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