宇治武田病院のトモセラピーの治療成績

HDRとトモセラピーの比較で紹介した京都府立医科大学放射線医学教室の山崎秀哉氏を筆頭著者とする論文、Cancers (Basel). 2018 Sep 10;10(9)full textを再度読む。HDR単独療法(HDR-BT)と画像誘導 強度変調放射線療法(IG-IMRT)とを比較した論文である。IG-IMRTはトモセラピーを用いた治療であり、論文は治療法を比較したものであるが、今回トモセラピー、どこの病院で実施した治療かということでの再読だった。
2007年-2013年に治療を受けた患者270人は全員が宇治武田病院での治療だった。

5年PSA非再発率
低リスク  95.8%
中間リスク 92.0%
高リスク  84.9%
超高リスク 87.1%

上記の病院のページにはこう書かれている。
宇治武田病院では、2007年4月に近畿エリアでは初めて放射線がん治療装置「トモセラピー」が導入され、がん治療の三本柱である「手術」「化学療法」「放射線療法」がより充実し、積極的ながん治療を行うことができるようになりました。

2019年4月、新型の放射線がん治療装置「トモセラピーラディザクト」に機器も更新致しました。従来に比べてCTの撮影速度が66%向上し、体を静止する時間が短縮され、より患者さんへの負担を軽減した治療を提供できるようになりました。
早い時期の導入であり、しかるべき時期に更新されているようだ。

トモセラピーによる5年間の治療結果(愛知県がんセンター)で書いた愛知県がんセンターの治療成績ほどではないが、中間リスクで5年PSA非再発率が90%を超えるのは心強いことだ。

昨日、治療法比較3に追記した。ちょうど50件となったのでこれで一区切りとしよう。新しい論文、2019年以降に関しては元気がでれば別ページで整理ということにしよう。

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