現在のニューヨークの病院の状況における生々しい体験を語っている。冷静であるのは医学的な知識があるからだろうか。といっても重症化の危険の恐れ、死の意識はやはり新型コロナ感染症をしっているからこそのものだろう。倦怠感を語る次の文。
体重を計りたかったが、服を脱いで体重を測る気力も体力もなかった。容体がよくなるととっとと退院。検査値をみての驚きは医者ならではのことだ。
AST/ALTは151/168U/L、CRPは85.91mg/L、ビリルビンは正常だった。LDH 339U/L、 Procalcitonin 0.06 ng/mL。こんなに高いCRP値は、いままでの経験ではほとんど見たことがなかった。単位が違うのかとも思ったが、日本と本当に同じであった。いかに自分が重症であったのかを思い知らされた。CRP値は私が重篤な敗血症だったときはいくらだったかcase study として発表された論文をみてみる。CRP の一番大きい値は二日目の22.1 だった。
入院時の数値を見ると改めて吃驚する。
体 温 : 38.4°C
血 圧 : 86/58 mmHg
脈 拍 : 111回/分
いずれにしろCOVID-19は恐れるに如かず。人との接触を断つしかない。

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