コロナで院内感染となり新規患者の受付を休止した病院が相次ぐ東京で病院選択をどうしようかと投稿があった。さらに近場の陽子線治療に傾いてきているとの記述があった。
保険適用となったこともあり、陽子線治療の論文をさがしてみようと、Google Scholar で2019年以降を指定し、proton Japan prostateで検索し次の論文を見出した。
・J Clin Med. 2019 Jan 5;8(1)
表題は"A Literature Review of Proton Beam Therapy for Prostate Cancer in Japan."ということで、掲載されている2018年発行の次の二つの論文をみてみる。
(1) Cancer Med. 2018 Mar;7(3):677-689.
(2) Cancers (Basel). 2018 Apr 10;10(4)
(1) は1291の患者が対象で内訳は以下のとおり
低リスク 215人
中間リスク 520人
高リスク 556人
5年PSA非再発率
低リスク 97.0%
中間リスク 91.0%
高リスク 83.1%
(2) は 中間リスク 112人 高リスク 92人 計 204人が対象
5年progression-free survival (PFS) rate
中間リスク 97%
高リスク 83%
(1)は7つの病院が参加したものであり、人数もそれなりのものである。
陽子線治療がIMRTの治療成績より凌駕するともいえないが、まあ遜色ないものであろう。
ブログ村に参加しています。ランキングのクリック、よろしくお願いいたします。

にほんブログ村
この記事へのコメント