日本では4月11日現在、検査数の増加は6,120で患者数増加は658だ。
韓国では4月11日では検査数の増加は7,428で患者数増加は30だ。日本と韓国の検査の差は縮まってきたが、患者数は圧倒的に多くなった。
新型コロナ対策でズバ抜けた成果を出す「韓国モデル」の正体(歳川 隆雄) | 現代ビジネス | 講談社を読む。ソウルと東京を比較した文である。
最初に感染者が確認されたのは東京が1月24日、ソウルは1月23日でほぼ同時期、それがこの記事の最終日の一日の感染者数は東京 181人 ソウル 5人となっている。
都内の最新感染動向をみると4月11日で累計 1,902 人、11日の陽性患者数 197 人となっていて感染増はおさまりそうにない。上記の韓国CDCの情報をみるとソウルは4月11日で総計 599人、患者 4人 となっている。
もちろん、人口は異なるのでWikipedia をみてみた。
ソウル
統計(2019年)
面積: 605.21 km2
総人口: 9,744,888 人
東京
2019年時点で、約1300万人
ということでソウルの人口は東京の約3/4ということで人口を考慮してもソウルが東京より累計患者数、一日患者数は少ない。さらに今後の東京の増加を考えると大きく差がついている。
これはPCR検査数の差だけでなく、早くから医療崩壊を避けるため軽症者は病院ではなく生活治療センターに入所させるという手段をとっていたことが大きいと思われる。
そうして次の点が感染増大を防いだと思われる。すなわち、
感染者の動線を全て公開し、隠性の接触者も14日間自宅隔離させ地域感染を防止したその住民番号を元にした情報公開の徹底さの詳細は韓国が日本に先んじて「コロナ危機をひとまず脱せた」理由(伊東 順子) | 現代ビジネス | 講談社(5/6)に書かれている。
日本におけるマイ ナンバー はまったく機能していない。政府による個人情報の一元管理は信頼できない政府が行うのは怖いと思うが、韓国では政府を信頼しているのだろう、というよりITによる情報管理が利便性含め各人に受容されているのだろう。
……2020/04/14に追記
3日間の患者の平均の値を日本と韓国を比較したもの。
Daily new confirmed cases, rolling 3-day average
4月14日の値は、4月12日、4月13日、および4月14日の平均
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