相模原中央病院 高田浩次医師の症例報告

新型コロナウイルス感染症発生による外来診療の制限について | 大切なお知らせ | 慶應義塾大学病院によると「患者1名、看護師2名について感染が確認されたので」「3月28日(土)から当面の間、外来において新規の初診受付を、原則として停止させていただきます。」とのことだ。ただし、味覚・嗅覚障害 看護師2人陽性 慶大病院で新たに3人感染 - FNN.jpプライムオンラインの報道によると「慶応義塾大学病院でも、新たに患者1人と看護師2人の感染が確認されたということで、これまでに感染が確認された4人とあわせて、感染者は7人となった。」とのことだ。新患受付停止状態だけの対処ですむのだろうか。

慶應義塾大学病院のニュースをしり、感染により外来診療が休診となった相模原中央病院のことを思い起こす。
「涙なしに読めない」コロナ論文 専門外の医師「手探りで治療」余儀なく 風評被害も…相模原中央病院(岡田有花) - 個人 - Yahoo!ニュース

病院の2020/03/12のお知らせ及び外来診療・新規入院の再開についてをみると「2月17日より外来診療を休診」していたが、「3 月 3 日より、かかりつけの患者様(再診の患者様)の診療に限定して外来を再開」となり、「3 月 19 日より、感染発生病棟を除く病棟間の転棟および入院患者様の受入れを開始」ということで1カ月以上の休診だったようだ。

岡田有花氏が紹介していた新型コロナウイルス感染症 症例報告|感染症トピックス|日本感染症学会よりリンクされている相模原中央病院 脳神経外科の高田浩次医師の症例報告を読む。
たしかに医学の症例報告としては珍しく序文において泣き言ともとらえられる文を書いている。
当院職員であることだけで世間からは接触を拒まれたり、さらには他病院からは非常勤医師の派遣も断られた。病院機能としては、当該病棟の新規受け入れ中止のみならず、発症者のいない他の二病棟も閉鎖、さらに外来の全面停止など、通常の感染対策では考えられない状況にまで追い込まれた。まさに病院としての機能を喪失する事態になり、医療経済的にもその損失は莫大なものがある。
感染症を忌み嫌う日本人の性がなせることとはいえ、気の毒なことである。

Case 2は71歳男性であり、2月12日に早期胃がんの手術を受けた患者である。2月21日に熱発、せん妄、見当識障害が顕著という症状を呈したとのことだ。やはり、がんはCOVID-19における重症化のリスク要因だ。人工呼吸器を装着し、タミフル、抗 HIV 薬、 C型肝炎治療とか既存の治療薬を投与し、4 日間で人工呼吸器の離脱に成功したとの報告は専門外であっても患者を助けるために尽力した医師の報告として貴重だ。こう書かれている。
COVID-19 の重症度について、中国 CDC からの72,314 例の検討 3)では、軽症例が全体の 81%であり、全体の死亡率は 2.3%と報告されている。ただし 80歳以上の高齢者では 14.8%と上昇する。当院の 2 症例のように呼吸不全を呈した症例は 5%であり、この場合は実に致死率は 49.0%である 1)。

1)Air, Surface Environmental, and Personal Protective Equipment Contamination by Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 (SARS-CoV-2) From a Symptomatic Patient
3)Characteristics of and Important Lessons From the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Outbreak in China Summary of a Report of 72 314 Cases From the Chinese Center for Disease Control and Prevention
3)は医学文献検索サービス -メディカルオンラインで概要が紹介されている。

論文中の広範囲の間質影をみて

すりガラスの肺
コロナは増殖する




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