「はじめ」にこう書かれている、
一般に PSAと称されているのは total PSAであり、その血中での存在様式は蛋白質と結合した結合型 PSAとフリーな形で存在する free PSAとに大別される。この存在様式の比率が前立腺癌と非癌との鑑別に通ずるのではないかと、以前から注目されている。さらにこう書かれている。
F/T比については、これまで Catalonaらが、F/T比が低い症例と前立腺癌のリスクとの関連を指摘し、生検の cut-off値として F/T比≦ 25%を提案していた4)。また total PSA低値(2.6-4.0 ng/mL)の症例では、F/T比≦ 27%が前立腺癌のリスクの予測因子となり不要な前立腺生検を回避できることを示した5)。Free PSA/total PSA比(F/T比)の値が書かれている検査表は唯一、2012年5月14日に二度目のPSA検査を行ったときのものだ。
F/T比 15(%)だった。その意味するところの説明を受けたかどうか定かではない。一カ月前のPSAの値が6.02であり、2回目は6.05でそう変わらないこともあり、生検を受けることとなった。F/T比≦ 25% なのでまあ、生検を受けてもいい値ではあった。
シー・アール・シー|腫瘍マーカーのPSA検査値と前立腺癌の確率を教えてください。には
PSAが4〜10の場合のF/T比の値による前立腺がんの確率の表が掲載されている。この確率はどのような論文に基づくのかは書かれていない。25%より大きいと確率は8%であり、多分に4)の論文によるものかもしれない。ただ、full text は有料なので確認はできない。
4) JAMA. 1995 Oct 18;274(15):1214-20
5) JAMA. 1997 May 14;277(18):1452-5
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