滋賀医科大の中間リスクに対する小線源治療の論文

[特別寄稿]黒薮哲哉 : デジタル鹿砦社通信に岡本圭生医師の話としてこう書かれている。
わたしが執筆した中間リスクの前立腺癌に対する小線源治療についての論文が1月に掲載されます。10年間で397例のうち、再発は3例。7年の非再発率は、99.1%です。
Google Scholar で"brachytherapy Okamoto"で検索し、次の論文をみいだした。
Clinical outcomes of low-dose-rate brachytherapy based radiotherapy for intermediate risk prostate cancerfull text
2005年から2016年の間の397人の中間リスクの患者を、小線源単独(177人)、外照射と併用(220人)で治療した結果を報告した論文であり、以下の結果である

3人がPSA再発
7年PSA非再発率 99.1%

full text を熟読し、以前の高リスクの論文でみつけた間違いを探す元気はとても今の私にはない。
MS Edge で翻訳し、ざっと読んでみた。気になったところ以下に記す。

尿路系有害事象についてこう書かれている。
グレード G2
急性期 44人の患者(11.1%)
晩期  48人の患者(12.0%)

高リスクの論文では以下のとおり
急性期 15人の患者(10.4%)
晩期   6人の患者(4.1%)

中間リスクの場合多いのは多分に高線量のせいだろう。

さらに次の文が気になった。
この高用量種子移植技術に関する詳細な報告書は現在別々に準備中である。
いまいち意味がとれないので、原文をみた。
the detailed report on this high dose seed implantation technique is now under preparation separately.
Google Chromeでの翻訳を示す。
この高用量シード移植技術に関する詳細なレポートは、現在個別に準備中です。
やはりGoogle翻訳のほうが優秀である。Edge を全面的に使うのはちと難しいという状況か。

いずれにしろこの予告されている論文が発表されたら、黒薮哲哉『名医の追放─滋賀医科大病院事件の記録─』に書かれている教授に「論文も出せていないのに、偉そうなことを言うな」というパワハラともいう言葉に対する5年過ぎての反駁となるだろう。

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