断端陽性の数、長さはPSA再発を予測

大晦日、伊丹祥隆氏の論文、根治的前立腺摘除術における切除断端陽性例での生化学的再発に関する予測因子 をみつけた後も検索を続け、次の論文を見出した。
BMC Urol. 2019 May 15;19(1):37.full text

1992年1月から2013年12月の間にマルセイユ(フランス)の2つの大学センターで実行された1275例の手術をもとにしたレトロスペクティブ研究である。

患者 を以下のように分類
fPSM:1つの断面図に存在する直線長が3 mm以下の単一断端陽性

ePSM:1つの断面図に存在する3 mmを超える直線長の単一断端陽性、複数の断面図に存在する単一の断端陽性(長さに関係なく)、または1つ以上の断面図に存在する複数の断端陽性

fPSM:115人
ePSM: 74人
計:189人

PSA再発
fPSM:14人(12.2%)
ePSM:40人(54%)

5年PSA非再発率
fPSM:86.8%
ePSM:49.4%

8年PSA非再発率
fPSM:85.1%
ePSM:44.8%

図1のAをみるとその違いは明白だ。

abstractの結論ではこう書かれている。
With a median 8-year follow-up, ePSM was strongly associated with BR compared to fPSM. Therefore, it seems legitimate to monitor patients with fPSM. In cases of ePSM, adjuvant treatment appears effective.
Google翻訳
中央値8年の追跡で、ePSMはfPSMと比較してPSA再発と強く関連していた。したがって、fPSMの患者を監視することは正当なようです。ePSMの場合、アジュバント治療が効果的と思われます。


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