少数転移に対するHDR

北里大学の津村秀康氏を筆頭著者とする論文、MP72-13 LONG-TERM OUTCOMES OF COMBINING PROSTATE BRACHYTHERAPY AND METASTASIS-DIRECTED RADIOTHERAPY IN DE NOVO OLIGOMETASTATIC PROSTATE CANCER: A RETROSPECTIVE COHORT STUDYを読んだ。学会の発表だと思われるが、どの学会なのか調べてはいない。

転移があった場合は通常、根治治療は行われないが、HDR、外照射、ホルモン治療を行った40人の少数の転移(5個以内)の患者のコホート研究である。

患者の属性は以下のとおり
22人(55%)  N1M0
3 人(7%) M1a
15人 (38%)  M1b

N、Mについて 1)
N0:リンパ節に転移なし
N1:リンパ節に転移あり

M0:他臓器に転移がない。
M1:他臓器に転移がある。
 M1a 所属リンパ節以外のリンパ節転移
 M1b 骨転移

通常はPSA非再発率が結果として示されるが、この論文ではそれは不明で以下のとおりである。
5年非CRPC率 64.4%
癌特異的生存率 87.9%

この64.4%が薬物治療のみを行っていた場合と比べるといいのかどうかは私はしらない。
いずれにしろ、転移(リンパ節転移含む)があってもHDRで治療を行ってくれる病院があるというのはいいことだろう。


1) 前立腺がん|診療紹介|金沢医科大学 泌尿器科学 より転載

投稿後検索しほぼ同じ記述の以下の論文をみいだした。
Prostate. 2019 Apr;79(5):506-514.

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