Daniel G. Petereit 氏のBrachytherapy: Where Has It Gone?を紹介したものだ。前立腺がんに対して米国では小線源治療が減ってきたことが書かれていてその理由が述べられていた。5つ挙げられていてその4つ目は次のとおり。
放射線腫瘍研修医の前立腺がん小線源治療の訓練量が十分ではなかった。ダイヤモンド・オンライン ロボット手術数ランキングの追記に書いた東京医療センターの後期研修医の目標に小線源治療が書かれていないことをみるにつけ、日本においては研修医に対して小線源治療の訓練は十分ではない、あるいは行われていないのではないかと思ってしまった。
ロボット支援手術の習得を望む研修医はいても小線源治療の訓練を望む医師はいないので目標としてあげていないのではないか。
もちろん現在小線源治療を実施している病院に就職した際は本人が望めばその機会はあるとは思うが若い医師の習得意欲があまりない技術は早晩、衰退するだろう。
前立腺癌密封小線源永久挿入治療研究会において技術向上をはかる講習会が開かれていることはしっている。
奈良県立医科大の田中宣道氏を筆頭著者とする論文、Low-dose-rate brachytherapy for prostate cancer: A 15-year experience in Japan.のfull textをよむとこう書かれている。
日本の泌尿器科医と放射線腫瘍医は、最初に事前計画法を使用してLDR-BTを開始しました。着実な努力をすることにより、ほとんどの機関はリアルタイムの計画方法を導入しています。

この記事へのコメント