残念ながら無料では全文読むことはできない。無料で読むことができる記事にもいくつか興味ある文があった。
「ダヴィンチは国内ではおよそ350台が導入されている。」とのことで、その普及、一時のような急激なものでないにしても驚くべき数だ。da Vinci設置台数で日本における設置数をフォローしていたが、国内の台数が分からなくなり更新は中断している。
Intuitive Surgical, Inc.のInvestor PresentationQ3 2019を改めてみてみた。台数は以下のとおり。
米国 3,383
欧州 911
アジア 689
東京医科大の吉岡 邦彦氏の話は興味深かった。新百合ヶ丘総合病院を経ていまは板橋中央総合病院の特任副院長/ロボット手術センター長/泌尿器科診療部長 だ。
IMS(イムス)グループの連携新聞 №113に吉岡医師の赴任挨拶が載っている。
引き抜きの誘いがたえず、以下のように書かれている。
大学病院からは「臨床教授としてぜひ。手術だけしてくれれば、あとは何もやらなくていいので」。ロボット支援手術を始めたい市中の病院からも「ぜひに」とアプローチが繰り返されてきた。滋賀医科大の岡本医師には吉岡医師のようなアプローチはなかったのだろうか。
静岡がんセンターは医師二人が移籍しても問題なく以下のような記述。
彼らが移っても静岡県立静岡がんセンターが崩れることはなかった。全国から患者がやって来るため手術数が多く、スタッフが充実し、次の医者がどんどん育っていたからだ。他の病院へ移った医者たちは互いにつながりを保ち、最新の知見を共有している。滋賀医科大は岡本医師が辞めたあと崩れるでしょう。むしろ小線源治療を傍流とするのが新たに泌尿器科で小線源治療を開始した目的だったのでそれでいいのだろう。
……以下2019/10/07に追記
週刊ダイヤモンド2018/03/17号の記事を元にランキングの一覧を表にまとめ、週刊朝日のデータと併記したものをサイトに週刊ダイヤモンド ランキングと題して載せている。
週刊誌のアンケート データ(そう正確と思われない)ものしか手術数が分からないのは現状では致し方がないといえる。
そのうち紙の雑誌にもデータは載るだろう。
板橋中央総合病院の泌尿器科医師として名前があがっている青木啓介氏は東京医療センターで後期研修を受けたようだ。東京医療センター 後期研修の手引き 2015で泌尿器科スタッフ紹介においてレジデントとして名前が載っている。
3年コースの研修目標の「1年目」に「ロボット支援手術のトレーニングを受け資格取得」という項目があがっている。小線源治療の総本山の東京医療センターにおいても研修医に対して「小線源治療」の技術習得を目標としてはいない。
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