掲示板にはいくつか投稿した。
・Re: 監視療法へのこだわり
・監視療法
前立腺癌診療ガイドライン 2016年版をみてみる。P.97〜P.109に書かれている。
PRIAS 研究という世界最大の監視療法の臨床研究が進行中であり、2010年からPRIAS studyにPRIAS-JAPANとして参加しているとのことだ。研究において監視療法継続率、reclassification:病理学的基準逸脱(Gleasonスコアの上昇または陽性コア数の増加)が明らかになっている。
ガイドラインのP.102にこう書かれている。
監視療法開始1年後の再生検でのreclassification率は約30〜40%と高率である。上記の掲示板投稿ではPRIAS-JAPANの結果の報告を示した。
(1)(PSA)監視療法の中間報告―PRIAS-JAPANより―
本日、検索して以下の論文をみつけた。
(2)Predictors for reclassification at repeat biopsy in active surveillance cohort for low-risk prostate cancer: From an interim analysis of PRIAS-JAPAN.
(1)
642人が登録された。
1年目再生検施行率 78.3%(対象患者438名中343名が施行)
4年目再生検施行率 62.7%(対象患者51名中32名が施行)
reclassification率
1年目 30.3%(104人)
4年目 25.0%(8人)
監視療法継続率
2年 67.7%
5年 40.8%
(2)
711人が登録され、409人が一年後再生検を受けた。
1年後の再生検でのreclassification率は 29.8%
監視療法継続率
1年 93.9%
2年 70.6%
3年 65.7%
4年 60.0%
5年 49.5%
5年継続するのはなかなか大変だ。
掲示板の投稿で前立腺がんのPSA監視療法 -治療をしないという選択肢- 杉元 幹史 を紹介した。この動画でPRIAS-JAPAN の説明をしている。
前立腺癌診療ガイドライン 2016年版の7.監視療法研究協力者として杉元氏の名前がみえる。
また、論文(2)の筆頭著者は杉元 幹史氏だ。
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