ある方のブログでの「思い」を匿名にて引用されていたが、引用するんだ と思いました。というわけで再度図書館より借り出した。所蔵図書館数は1館より増えていなかったが、そう人気がないからかすぐに借りることができた。患者の症例が書かれている前半をとばし読みしていたところ以下の記述をみつけた。P.48
建築家・武内務さんの「腺友ネット」には、前立腺がん治療の適切な選択肢の提案と同時に、再発患者たちの深い悩みと恨みつらみが反映されています。これは腺友ネット:掲示板への投稿のことをいっていると思い表題で検索してもみつからない。
16年12月24日のネットに、「どれだけ考えても不条理」という匿名の投稿がありました。投稿者は14年4月に46歳で前立腺がんの診断をうけ、6月に全摘手術をうけて再発したそうです。
Google で "どれだけ考えても不条理"で検索し、以下のブログ記事をみつけた。
2016年12月24日のブログ|前立腺ガンで全摘46歳(2014)、放射線治療50歳(2018) 〜前立腺とって、何かを失くしたのか〜
2014年の段階ではPSA再発はしていなくて2018年に救済放射線治療をした模様だ。
2014-07-16の記事によると断端陽性で手術後のPSAは3+4 とのことだ。
藤野氏の著作の引用された文を以下に示す。
P.48〜49句読点だけを追加したのではなく、恣意的に部分引用している。
「どれだけ考えても不条理」(匿名の投稿)
何をしても、何を楽しんでいても、心の奥底に積もった不条理と当て所ない後悔は行き場もなく諦める。根治を目指した手術の甲斐もなく、じわじわとPSAも上がり続けている……半年後か、1年後か、やはり、ずっと付き合っていくんだな。まあ、すぐ死ぬわけではないが、このまま健康ってことはないだろうな……あと何回、健康にゴルフできるだろう(原文にない句読点は筆者による)。
2019-08-10の記事 8月の検査結果をみるとこう書かれている。
検査結果、PSA0.099。2019年8月の段階では必ずしも手術をしたことを後悔しているわけではない。
心配していたが今回も○。
手術しないで最初から放射線治療やってたらどうだつかなあと。
後悔ともなんともつかない思いもある。
このブログをどこでしったのだろうか。現在はリンクはされていないが、腺友ネットの「腺友仲間のサイト」ということで紹介されていたブログだろうか。いずれにしろ本の出版は「2019年7月20日 初版発行」なので最新のブログの状況を反映せず、3年前の記事を引用するのは恣意的だろう。それは本の名称、「後悔しない」の逆、後悔した手術を選択したということの例示という記事の引用だろう。
ブログ記事の作者は南アルプス天然水というハンドル名をなのっている。
南アルプス天然水 さんの投稿は引用した文の第2章の最後に書かれている高リスクに対して手術を実行する医師に対する以下の激越な文の「後悔している患者の例」としての位置づけだろう。本では南アルプス天然水 さんのGSを明記していないのでそう読み取れる。
医師のほうが、手術をすれば再発のリスクの高いグリソン8以上の高リスクの患者に、ほかの治療法の説明もしないで手術をしたとすれば医師でなく犯罪者であり、無駄な医療費をふやすだけの人間です。
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