記事はVARIAN REPORTのひとつである前立腺がんに対するRapidArcを用いた体幹部定位放射線治療 鶴貝雄一郎/武田 篤也/奥 洋平(大船中央病院放射線治療センター)である。こう書かれている。
われわれは,前立腺がんの悪性度や腫瘍の存在部位に応じて処方線量と線量分布を調整するアプローチを採用している。low~favorable intermediate riskは35Gy/5回/7日間,unfavorable intermediate risk以上は36.25Gy/5回/7日間を原則とし,生検陽性箇所とMRI上描出される病変部位には可及的にSIBを行っている。総線量36.25Gyの場合は1回あたり7.25Gyである。SIB:simultaneous integrated boost により病変部位により高い線量を照射するのは合理的だ。さらに「緊張しやすい患者や仰臥位になるとしばらく腰痛が出現する患者の場合は,体の緊張や腰痛がなくなるまでCBCT撮影開始を待つなどの工夫」をしているということは患者の状況により照射前に工夫しているようだ。
……以下2024/02/27に追記
上記のVARIAN REPORTは2018年7月号であるが、もう少し新しい記事を以下に紹介する。
前立腺がん患者さんが体幹部定位放射線療法(SBRT)を選択する理由とは – がんプラス
鶴貝雄一郎氏の「がんプラス」に載った記事だ。
前立腺がんの全般的な説明を行い、SBRTを選択する患者についてこう書いている。
手術は避けたいものの通常分割法での2か月間の通院治療が難しい患者さんや、高齢で手術が不向きな患者さんなどです。ほとんどの方は、外来かつ短期間の治療ですむという利便性を重視されています。また、副作用に関しての次の記述。
前立腺肥大や治療前から排尿障害が高度、排尿障害がでやすい前立腺の形と言われる中葉肥大のある患者さんでは、SBRTや小線源治療は通常分割法よりも排尿障害が強くなりやすい傾向があります。
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